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数分前、組長に会うなりすぐに言われたのが「お前には、組を去ってもらう」という言葉。
組の金を盗んだという汚名をきせられたのがくやしいのか、一樹が膝の上でこぶしを握り締めていたのが見えた。
「今回のことは、組として放ってはおけない。お前がかかわっているという噂が出たからには、お前には組を出て行ってもらうことにする」
再び、先ほどと同じようなことを話す組長に、一樹は納得のいかない様子だ。
「俺が組の金を盗んだわけではないと言っているのです。それがなぜ、俺が処罰を受けなければならないのでしょうか?」
「体面の話しだ。組の金を盗まれたのに、誰も処罰しないのは下の者に示しがつかない。だから、組として噂のあるお前を選んだだけだ」
「では、俺が本当の犯人を捕まえれば俺ではないと分かってくれるのでしょうか?」
「ああ……見つけられたらな」
「俺に、猶予くれませんか。もしそれまでに、犯人を見つけられなければ、俺は言われたとおり組を去ります」
組長は、しばらく腕組みをして気難しそうに考えて、ゆっくりと口を開いた。
「1週間くれてやる。やれるか?」
組長の期待を含めた言葉に、一樹は力強く答えた。
「はい、なんとしてでも見つけ出して見せます」
組長はニヤリと口元を緩ましながらも「うむ」というような貫禄のある仕草でうなずく。なんだか一樹に強い思い入れがあるようだ。口では厳しく言っているけれど、もしかして一樹が犯人ではないことは知っているのかもしれない。
話しを終えた一樹と裕也は、一礼をしてから部屋を出た。
・+☆+・
32/50話
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窮地に陥ってますね…。
今後の展開に期待です☆
先日は余計なご心配をおかけして、すみませんでした〜><何とか浮上しようとしておりますので、
どうぞ、ご安心下さい。
お心遣い、ありがとうございました♪
2009/5/24(日) 午前 0:12 [ - ]
犯人見つけても、組は去ってーーー。と願ったり。。。わくわくで次回を待っています。
2009/5/24(日) 午前 0:14 [ 893 ]
かいるさま〜☆
元気になってくれてよかったです。
肩を張らず、まったりといきましょう♪
コメありがとうございました。
2009/5/24(日) 午前 0:40
893さま〜☆
コメありがとうございます。
次回、あまり期待できないかも…です。
でもがんばりますので、よろしくお願いします。
2009/5/24(日) 午前 0:45
ブログ村からやってきました。
文章力はまだまだ洗練されていないけれど、ストーリーとしてはいいかも。
主人公は裕也ですか。なのに、一樹の付き添いでしかないような気がします。
主人公からみた視点、心理描写をもっと詳しく描いてみては。
そのあたりの描写があればいい作品になると思います。
がんばれ!!
2009/5/25(月) 午後 0:59 [ 通りすがり ]
通りすがりさま〜☆
主人公の裕也が脇役にしか見えない、ということでよろしいのでしょうか。
小説は、「キャラ」を描くのではなくて「人」を描けといいます。
もしかしてわたしは、主人公を薄っぺらな設定でいい加減に動かしていただけかもしれません。
おっしゃるとおり、裕也は主人公なのに心理描写も少ないし活躍もしていないですよね。
通りすがりさまのアドバイスは、真摯に受け止めて上達の糧とさせていただきます。
コメありがとうございました。
2009/5/26(火) 午前 0:16