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それから、どのくらいの時間が経ったのか分からない。
眠気に誘われ、ソファーの上でうとうととしていると、頭上に人の気配を感じてぱっと目を開けた。
「よぅ、寝てたのか」
自分の顔を覗きこんでいる一樹が、なんだか嬉しそうに声をかけてきた。
「…帰っていたんだ」
まだ、頭がぼんやりとしている裕也は独り言のようにつぶやく。
「今、帰ったところだ。めし、するか?」
そう訊いてきた一樹の顔には、笑みが浮かんでいる。
やたら表情が明るい一樹の様子に、なにかあったのだろうと不思議に思ってしまう。
なにかの記念日なのか、それとも臨時の収入が入ったのか。もしかして宝くじが当たったとか。
回転が鈍っている頭で、いろいろ考えを張り巡らせたけれど、思い当たる節はない。
「嬉しそうだね。今日は、なにかの記念日だった?」
聞かずにいられない衝動にかられた裕也は、半身を起して訊いてみた。
「記念日?いや、違うさ。でも、いいことはあったぜ。今日の玲二の手下をひっつかまえて吐かせたんだ。やはり、玲二の仕業だった。組の金をとったのも玲二。嘘の情報を流したのも玲二だ。このことを上層部に話せば、玲二のやろうも、ただじゃすまされないはずだ」
べらべらと止まりそうもない話しを聞きながら、裕也はひとつ気になることがあった。
一樹は相手を吐かせたと言っていたけれど、どうやって吐かせたのだろうか。相手が、そう簡単に口を割るとは思えない。
「でも、それはどうやって聞き出したの?」
喜々としている一樹の顔を見ながら、頭のすみにいやなシーンを思い描いていた。
・+☆+・
38/50話
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このまま状況が好転すれば良いんですが、そうは問屋がおろさないんでしょうね〜><
それをちょっと期待したりもして☆
ドキドキしながら、続き待ってます☆★☆
2009/6/6(土) 午後 11:44 [ - ]
かいるさま〜☆
そうですね、状況が良くなればいいのですが。
まだまだ、悪いことがおきそうです。
自己満足の小説だけど、読んでくれる人がいるとすごくうれしいです。
コメありがとうございました。
2009/6/7(日) 午後 10:06