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「なんて言った?」
「昨日会ったばかりの人間に、そんなこと言われる筋合いはないって言ったんだッ」
秘密を打ち明けてしまったことの苛立ちと、ずっと気にしていたことを信長に言い当てられたせいで、
感情が急激に高ぶり、思わず喧嘩腰の口調になってしまった。
「俺はただ、お前の力になりたいと思って――」
「うるさいよ。僕のことに口を挟まないで。
僕は、信長なんかに力になってほしいなんて思っていないから」
感情を抑えきれず、自分でも驚くぐらいとげとげしく言い放ってしまう。
「そんな話やめよ。ここで、こんな喧嘩していてもしょうがないよ。もう時間がないし。
じゃ、僕は学校に行ってくるからねッ」
真は、フンと鼻を鳴らすと学校の校門に向かって大股で歩きだした。
背中から、信長の自分を呼びかける声を聞きながら。
「ま、真!ちょっと、待て……」
真は振り返りもせず学校へ入っていった。
ほんとに……僕っていやなヤツ。
授業中、今朝のことを思い出してながら、真は後悔していた。
時計は、もうすぐ12時の針を差そうとしている。あれから、数時間が経過しているというのに、
真は今朝の出来事のことで頭がいっぱいだった。
信長に、なにも邪険な態度で突っぱねることはなかったのではないか。
今朝のことを思い返せば返すほど、自分はなんて馬鹿なことしたのだろうと自責の念にかられて、
授業中だというのに勉強はまったくの上の空だった。
あのとき、本心で言っているわけではなかった。
ただ、自分がうすうす感づいていたことを、信長にはっきりと口にだされて、
一気に興奮してしまったのだ。
「…一度自分の気持ちを伝えてみろ」
信長の今朝の言葉が頭のなかで再生されると、真は大きく息を吐いた。
机に肘をつき、両手で頭を抱えて自答する。
そんなこと、わかっている。
自分の気にしていることを人に指摘されることは、誰だっていやなものだ。
たとえ、それは悪意がなくてもだ。
だからといって、人の善意を邪険な態度で返すのはあまりにもひど過ぎる。
僕……最低だ。
信長に悪いことをしてしまった……。
沈む気持ちのなか、信長のことが頭に浮かぶと真の心にチクリと針を刺したような痛みがはしった。
・+☆+・
11/50話
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初めての仲違い…
おいてきぼりくらった信長さん、かわいそうだけど
すぐに反省してる真くんは
やっぱりいい子ですねwww
きっと、すぐに仲直りできますよねww
2009/7/26(日) 午前 0:37 [ - ]
はい☆もちろん仲直りします。
どうやら真は、自分の気持ちに動揺があるようです。
少し混乱気味かも…
コメありがとうございました。
2009/7/26(日) 午前 11:56