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普段、頭の良いやつと頭の悪いやつの接点は少ないわけだから、同じクラスメートとはいえ一緒に話すことは少ない。
成績がいいとはいえない克己は、自分と同じ勉強が苦手な連中と遊ぶことが多かった。まさむのような優等生とかかわりをもつことは今までなかったことだ。
それが、こんなかたちでかかわることになるなんて。
克己の口元がふっと緩む。
優等生くんと付き合うのも悪くないか――克己にそんな思いが浮かぶ。
「ああ、いいよ。付き合っても。じゃ、今からエッチでもやる?」
「う、うん。克己くんがよければ……」
幸い、教室には誰もいない。この時間、教室に入ってくるやつは少ないだろう。
もし、入ってきたら……そのときは、そのときだ。
楽観的っていうのも、勉強ができない理由のひとつかもしれないな。
克己は、考えもなく軽く行動してしまう自分自身に呆れかえってしまった。
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