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「おい、お前らなにやっている?」
突然、背後から声が聞こえ二人は飛び跳ねた。
後ろを振り返ると、教室のドア付近に一人の男の姿。
恭介先生――!
この学校の教師だ。
恭介先生の鋭い眼光が、二人を見据えた。
切れ長の目に白い肌。そのせいなのか全体的に冷たい印象を受ける。
克己は驚いて素っ裸のまま、声を大きくして恭介に尋ねた。
「せ、先生ッ。どうしてここに?」
「ただの校内の見回りだ。それより、お前ら――」
克己の足元から頭の先まで確認するように、視線を動かす。
「お前ら、学校でこんなことしやがって。皆に知られたら、退学処分になりかねないぞ」
二人が抱きあっている現場を見られた克己たちに、返す言葉もない。
「ごめんなさい……」
シュンとうつむいて、おとなしく反省の色をみせる克己。
退学になるかどうか、かかっているんだ。反抗でもして、大事になっては大変だ。
ここは反抗をせずに、なるべく穏便にすませたほうが利口だろう。
「克己。お前は、ちょっと相談室へ来るんだ。まさむは、早く家に帰るんだぞ」
「はぃ……」
まさむと克己は、すごすごと服を着る。
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