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相談室か。あの狭い部屋で恭介先生に説教されるんだな。
相談室とは、その名のとおり生徒たちの悩みや相談事をするために設けられた3畳ほどの個室だ。進路相談などは、ここで話しをする生徒も多い。部屋には教師と生徒の2人だけなので、話しを皆に聞かれることはない。ただ、相談室が使われるのはそれだけではなく、説教部屋になることもたびたびあった。
今回は、こんな状況だけに恭介先生の説教を受けるのだろう。
そう思うと、上がっていたテンションが一気に沈む。
はあっとため息がでそうになるが、ぐっとこらえる。
「克己、なにしている。早く服を着るんだ」
このあと怒られるんだという思いが、シャツのボタンを留めていた手を止めてしまった。そんな克己に恭介先生に、早くしろと急きたてる。
「はい…」
元気のない返事をして、シャツのボタンをきっちりと留める。
「よし、2人とも服を着たな。まさむは帰っていいぞ。克己はこれから、俺と話しがある」
「先生、じゃお先に帰ります」
ぺこりとおじきをして、心配そうに克己の顔を見たあと教室を出て行った。
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