|
「で、ほんとに付き合ってんのかよ」
北村は、まだ自分の質問には返答していない克己に、再度聞き返す。
「あ、ああ。昨日から付き合ったばかりだ」
「昨日?まだ付き合ったばかりなのか。しかし…なんでまた。どうして、まさむと付き合いだしたんだ。そんなに、関わりもなかっただろ?」
「昨日、告られてさ、それでOKしたんだ。あいつ、結構本気で俺のこと好きだったみたいだから」
しつこく訊いてくる北村に、若干鬱陶しく感じながらも質問に答える。
「で、まさむとエッチはしたのか?」
デリカシーのない質問だ。さすがに、それは北村には教えられない。
「い、いや。それは、まだ……」
この教室で、まさむと裸になって抱きついていたことを思いだしたが、言葉を濁して眉をよせる。
「おっと、ごめん。気分を悪くしたか。でもまあ、噂は本当だったことがわかって、すっきりしたよ。まさむと仲良くやれよ」
北村は、克己の機嫌を損ねたことを察知して、それ以上質問しても無駄だと思ったのか、すごすごと自分の席へと戻っていった。
ったく、人の恋に根掘り葉掘り聞きやがって。
あきれてしまった克己は、ふぅと息を吐いてやれやれと頭を左右に振った。
|