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昼休み、克己はまさむを誘って昼食のパンを買いに校内の売店に来ていた。
「やっぱ、焼きそばパンは外せないよな」
克己は、陳列されている焼きそばパンを手に取った。しかし焼きそばパンだけでは、さすがに足りないので何個かのパンを選
び手に取る。片方の手には、紙パックの牛乳。
克己は腹を満たす分のパンを手にぶら下げてレジに並んだ。まさむも克己の後ろに続き、おにぎりとお茶を持って並ぶ。
「お前、ご飯派なのか?」
「うん、パンだとお腹すいちゃって。いつも、おにぎりか学食の定食を食べてるんだ」
「ふーん」
今日まで、まさむが昼食になにを食べていたのかも知らなかった。
でも、これからは違う。2人は恋人同士なんだし、これからはいろいろと知ることもあるだろうな。
付き合い始めたばかりの克己にとって、まさむのことになると嬉しくなってくる。ほかの連中が、昼になに食べようが全く興味はないが、まさむのことになると別だ。
克己は、顔を緩ませながらレジで商品を買った。
2人は自分たちの昼食が入ったビニール袋をぶら下げながら、教室に戻るため廊下を歩いていた。
「あ……」
克己は思わず声を上げてしまった。前方に恭介先生の姿が、目に入ったからだ。
「克己。今、先生のところに来るんだ」
恭介先生が、手招きして克己を呼んでいる。
昨日のこともあり、躊躇してしまう。
また、強引にキスをされるのでは……
そんな心配が頭を横切った。
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