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教室を見渡して、翔を探す。
いたッ。
教室の窓際で、同じクラスメートたちと会話をしている翔を見つけた。
海斗は、翔に近づいて、クラスメートたちの間を割りこむようにして、遠慮がちに拾った定期入れを差し出す。
「あのぉ。翔くん、これ……」
「それは……俺の定期入れ。どこで、それを……?」
「僕の教室前の廊下に、落ちてたんだ」
「ありがとう」
翔は、愛想のよい笑みで定期入れを受け取る。
近くで見ると、なおさら翔の整った顔と自分の醜い顔の違いに思い知らされる。
カッコいい人だ……
栗色のやわらかい髪に、ぱっちりとした目。そして、控えめに形作られている薄い唇などが、小顔の中にバランスよく配置されている。
彼女の1人や2人、いても不思議ではない。そう思ってしまうほど、モテる顔つきだ。
なるほど……
先ほど見た、拾った定期入れにしまわれていた写真の女の子。
あの子は、翔の彼女なのか?
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