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プチ…プチとシャツのボタンが外されていく。 |
キスに溺れて〜☆萌えガク
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強引に連れて行かれたのは、例の相談室。 |
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それから、克己は恭介先生を避けるようにした。 |
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自宅に戻った克己は、そのまま自分の部屋へ行く。 ドアを開き、力尽きたようにばったりとベッドに仰向けになった。 まぶたをそっと閉じる。 なんだか、ぎこちない会話だったな。 さっき、2人で帰っていたときを、思い出す。 学校の門の前では、まさむは「克己くんを信じる」と言っていたけど…… いつもの、まさむじゃなかったような気がする。 信じていると言っても、心の奥では、どこか疑いの念をもっている。 そんな風に感じた。 まさむのことは好きなのに…… 「俺、まさむとうまくやっていけるかな」 まさむに愛想つかされるんじゃないかという心配が、頭を横切る。 それもこれも、先生のせいだ。 「せんせい……か」 恭介先生の姿を思いだすと、キスのことも思い出してしまう。 すごく上手なキス。 なにもかも忘れ、快感に身をゆだねてしまいそうになる自分が怖い。 ゴロンと寝返りをうつ。 「はぁ…」 ため息をついて、懸命に恭介先生のことを忘れようとするが、どうしても頭から離れることはできなかった。
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まさむは、克己を疑りの目でじっと見つめる。 「最近、恭介先生と仲がよい気がするんだけど……」 鋭いまさむの言葉に、心臓の鼓動が早まる。 「先生と生徒の仲がいいなんて、いいことじゃないか」 「そういう意味じゃなくて。ひょっとして、克己くん、先生のことが好きなんじゃ……」 「バ、バカ。そんなんじゃないよ。俺は、いつだってまさむのことが好きさ。ははッ」 心音がドキドキと早まり、作り笑いをした顔がひきつる。 まさむは、そんな作り笑いをした克己に惑わされることなく、真剣な表情で克己をじっと見つめている。 2人の、しばらくの沈黙。 重い空気が、克己にのしかかる。 疑われてんな、俺…… 長く感じる沈黙のあと、やっと、まさむは表情を緩めた。 「わかったよ。克己くんのこと、信じるよ。疑ったりして、ごめん」 まさむの謝罪の言葉に、克己の心は針で突かれたように痛んだ。 謝るのは、俺のほうだ。本当は、恭介先生とキスをしてたんだ。ごめん、まさむ。 チクチクと痛む胸のなかで、懸命に謝る克己。 もう、先生と会うのはやめよう。 克己は、拳をぎゅっと固く握って意思を強くする。
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