キスに溺れて〜☆萌えガク

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ふつかの書いたBL小説です。ただいま精進中。

まだまだつたない文章ですが、見てやってください。

指摘やアドバイスがありましたら、教えてくださいね。未熟者のため、素直に受け止めたいと思います。
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相談室――

ドアにカチャリと鍵をかけて振り返る、恭介先生。

「これで、邪魔されることはなくなったね。克己、今から先生と楽しむ時間だ」

穏やかな微笑みを見せる恭介先生。

しかし、微笑みの下には悪魔が潜んでいる。逃げ出したい気持ちでいっぱいなのに、蛇に睨まれた蛙のように立ちすくんでしまう。

「克己……愛している」

直立不動で固まっている克己に、恭介先生は唇を重ねる。

「あン……ン」

まるで、なにかを吸い取られるような冷たいキス。

固く閉じていた歯の隙間から、無理やり押し開き口腔を侵すやわらかい舌。

愛のないキス……

温かみが感じられないキスでも、恭介先生の口内をまさぐる舌に身体が反応する。

「…ふぁ……ン」

歯の裏側をなぞられて、びくんと身体が震えた。柔軟にうごめく舌で、口内をぺろぺろと舐められると克己は立っているのもだるいほど、強い倦怠感に襲われる。

「ふぁ…ぁぁ」

克己は力が抜けてしまい、恭介先生に抱えられながら、へなへなとソファに座り込んでしまった。座り込んでしまうあいだも、一時も唇が離れることはない。

クチュっと唾液が入り混じると、克己の神経は毒に犯されたように麻痺をして理性を失わせた。トロンとした意識の中で、快感だけが脳内を支配している。

「せ…んせ……」

うつろな目で見上げると、相変わらず笑みを浮かべている恭介先生。

「克己。先生の…キスがいいんだね?」

意地悪に尋ねる恭介先生に、克己は力なくこくんとうなずいた。

しかし、放課後に悪夢が襲ってきた。

教室で、クラスの連中と会話をしていたときだった。

恭介先生が、教室にやってきたのだ。

「克己。ちょっと先生に、付き合ってくれ」

「いや、俺、今から帰ろうと……」

クラスの友達の前では、はっきりと先生に断りづらい。

「ちょっとだけだから」という先生の言葉に、なにもしらないクラスの友達は行け行けと、強引にすすめる。

「いや、でも……みんなは、どうすんのさ?」

「いいから、いいから。待っててやるから……」

友達の1人が言うと、ほかのみんなも強調する。

「俺も、今日塾ないし。遅くなってもへーき」

「早く帰っても暇だしね。少しぐらいなら、待っててやるよ」

そんな状況のなか、恭介先生の口元が緩む。

「じゃ、克己。みんなもそう言ってるから、先生と少し話しをしようか」

「そ、そんな……でも……」

「少しだけだから……ね?」

先生は笑って、克己の背中にやさしく手を回して軽く押す。

克己は、力なくふらふらと歩き出した。

教室に戻ると、まさむが食べずに待っていた。

「恭介先生、なにか言っていた?」

まさむの問いかけに、固い表情を見せる克己。

「い、いや。なにも」

「じゃ、なにを話していたの?」

「た、たいした話しじゃないさ」

「ふーん」

あいまいな返事をするまさむ。

それは、自分だって同じだ。自分だって、はっきりとまさむに答えていないじゃないか。

本当のことが言えない自分自身を責めたてる。

克己はなにも言わず、あらかじめまさむと対面になるように準備してあった椅子に座った。

先生に告白された、なんて言えない。

今は、まさむとの時間を楽しみたい。

いろいろ考えをめぐらせていた克己に、まさむが声をかけた。

「克己くん、どうしたの?さっきから、黙ったままで」

ぼーっとしていた克己は、はっとして我に返り、作り笑いをする。

「ううん、なんでもない。それより、早く食べようか」

ヤキソバパンを手に取り、封を開けて大口で頬張る。

「うまい」

克己は、恭介先生のことを一瞬でも忘れようと、無理やり話しをそらした。

不穏な空気が、辺りの温度を下げているように思える。

先生に恐怖さえ覚える。

「せんせ……なんでそんなこと?」

「先生は克己が好きなんだ。好きで好きでどうしようもないんだ」

克己の肩を揺らしながら、必死で訴えかける恭介先生。

「だ、だめだよ。俺にはまさむが……いるから」

先生の気迫に押されてしまって、声が小さくなってしまう。最後の言葉は、先生には聞き取れなかったかもしれない。

「まさむがどうしたんだっていうんだよ。克己には先生がいるじゃないかッ」

尋常じゃない様子で訴える恭介先生が怖い。

「先生ッ、やめてよ。僕は、まさむを好きなのは変わりようないんだからッ」

克己は、自分の肩を掴んでいる恭介先生の手を無理やり振りほどく。

「先生。これ以上、俺に関わらないでッ」

そう言い残して、恭介先生から逃げるように足早に去っていく。

「先生は、お前のことあきらめないからなッ」

背後から先生の執念に満ちた声が聞こえた。

「克己くん。せんせ…呼んでいるよ」

まさむの声が、思いあぐねている克己の気持ちを動かした。

「あ、ああ。ちょっと行ってくる。まさむ、悪いが先に教室に戻っていてくれ」

まさむと別れた克己は、恭介先生のほうへ向かった。

「せんせ、なんですか?」

「お前、まさむと仲良すぎるんじゃないか。先生はな、克己のことしか考えられないんだぞ」

「そんな話しですか?俺はまさむと付き合っているわけだし、それに一緒にご飯を食べるぐらい問題ないでしょ」

「克己。まさむと別れて、先生と付き合わないか?」

「だめだよ、先生。俺、まさむのこと好きだし……先生には悪いけど、まさむ以外の人を好きになれないよ」

恭介先生は、悲しそうに視線を落とした。

「どうしてなんだよ……どうして、まさむのことが好きなんだよ」

顔をうつむかせ、拳を強く握り締めて身体を震わす恭介先生。

自分の想いが破れ、悔しいのだろうか?

克己は、恭介先生が少し哀れにも思えて、優しい言葉をかけようとした。

「せんせ……」

「同情するなら、愛してくれ」

克己が言葉をかけようとしたとき、恭介先生の口からでた恨めしそうな声。

克己の身体にぞくぞくっと寒気が走り、言葉が続かなかった。

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