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相談室―― ドアにカチャリと鍵をかけて振り返る、恭介先生。 「これで、邪魔されることはなくなったね。克己、今から先生と楽しむ時間だ」 穏やかな微笑みを見せる恭介先生。 しかし、微笑みの下には悪魔が潜んでいる。逃げ出したい気持ちでいっぱいなのに、蛇に睨まれた蛙のように立ちすくんでしまう。 「克己……愛している」 直立不動で固まっている克己に、恭介先生は唇を重ねる。 「あン……ン」 まるで、なにかを吸い取られるような冷たいキス。 固く閉じていた歯の隙間から、無理やり押し開き口腔を侵すやわらかい舌。 愛のないキス…… 温かみが感じられないキスでも、恭介先生の口内をまさぐる舌に身体が反応する。 「…ふぁ……ン」 歯の裏側をなぞられて、びくんと身体が震えた。柔軟にうごめく舌で、口内をぺろぺろと舐められると克己は立っているのもだるいほど、強い倦怠感に襲われる。 「ふぁ…ぁぁ」 克己は力が抜けてしまい、恭介先生に抱えられながら、へなへなとソファに座り込んでしまった。座り込んでしまうあいだも、一時も唇が離れることはない。 クチュっと唾液が入り混じると、克己の神経は毒に犯されたように麻痺をして理性を失わせた。トロンとした意識の中で、快感だけが脳内を支配している。 「せ…んせ……」 うつろな目で見上げると、相変わらず笑みを浮かべている恭介先生。 「克己。先生の…キスがいいんだね?」 意地悪に尋ねる恭介先生に、克己は力なくこくんとうなずいた。
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キスに溺れて〜☆萌えガク
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しかし、放課後に悪夢が襲ってきた。 |
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教室に戻ると、まさむが食べずに待っていた。 |
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不穏な空気が、辺りの温度を下げているように思える。 |
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「克己くん。せんせ…呼んでいるよ」 |




