キスに溺れて〜☆萌えガク

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ふつかの書いたBL小説です。ただいま精進中。

まだまだつたない文章ですが、見てやってください。

指摘やアドバイスがありましたら、教えてくださいね。未熟者のため、素直に受け止めたいと思います。
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昼休み、克己はまさむを誘って昼食のパンを買いに校内の売店に来ていた。

「やっぱ、焼きそばパンは外せないよな」

克己は、陳列されている焼きそばパンを手に取った。しかし焼きそばパンだけでは、さすがに足りないので何個かのパンを選
び手に取る。片方の手には、紙パックの牛乳。

克己は腹を満たす分のパンを手にぶら下げてレジに並んだ。まさむも克己の後ろに続き、おにぎりとお茶を持って並ぶ。

「お前、ご飯派なのか?」

「うん、パンだとお腹すいちゃって。いつも、おにぎりか学食の定食を食べてるんだ」

「ふーん」

今日まで、まさむが昼食になにを食べていたのかも知らなかった。

でも、これからは違う。2人は恋人同士なんだし、これからはいろいろと知ることもあるだろうな。

付き合い始めたばかりの克己にとって、まさむのことになると嬉しくなってくる。ほかの連中が、昼になに食べようが全く興味はないが、まさむのことになると別だ。

克己は、顔を緩ませながらレジで商品を買った。


2人は自分たちの昼食が入ったビニール袋をぶら下げながら、教室に戻るため廊下を歩いていた。

「あ……」

克己は思わず声を上げてしまった。前方に恭介先生の姿が、目に入ったからだ。

「克己。今、先生のところに来るんだ」

恭介先生が、手招きして克己を呼んでいる。

昨日のこともあり、躊躇してしまう。

また、強引にキスをされるのでは……

そんな心配が頭を横切った。

「で、ほんとに付き合ってんのかよ」

北村は、まだ自分の質問には返答していない克己に、再度聞き返す。

「あ、ああ。昨日から付き合ったばかりだ」

「昨日?まだ付き合ったばかりなのか。しかし…なんでまた。どうして、まさむと付き合いだしたんだ。そんなに、関わりもなかっただろ?」

「昨日、告られてさ、それでOKしたんだ。あいつ、結構本気で俺のこと好きだったみたいだから」

しつこく訊いてくる北村に、若干鬱陶しく感じながらも質問に答える。

「で、まさむとエッチはしたのか?」

デリカシーのない質問だ。さすがに、それは北村には教えられない。

「い、いや。それは、まだ……」

この教室で、まさむと裸になって抱きついていたことを思いだしたが、言葉を濁して眉をよせる。

「おっと、ごめん。気分を悪くしたか。でもまあ、噂は本当だったことがわかって、すっきりしたよ。まさむと仲良くやれよ」

北村は、克己の機嫌を損ねたことを察知して、それ以上質問しても無駄だと思ったのか、すごすごと自分の席へと戻っていった。

ったく、人の恋に根掘り葉掘り聞きやがって。

あきれてしまった克己は、ふぅと息を吐いてやれやれと頭を左右に振った。

「よぉ、克己ぃ。おはよう」

「ああ、おはよう」

クラスの連中と朝の挨拶を交わし、まさむと克己はそれぞれの席につく。

朝の騒がしい教室の中は、昨日のテレビドラマの話しや芸能人の胡散臭いうわさ話しなど、皆それぞれ好き勝手な会話が飛び回っていた。

「なあ克己。お前、まさむと付き合ってるんだってな」

そう声をかけてきたのは、クラスメートの北村。ニヤニヤしながら、克己の返事をまっている。

しかし、克己は北村の問いかけには応えず、逆に聞き返した。

「お前、どこでそれを?」

俺たちが付き合っている――まだ、だれにも言っていないのに、なぜそのことを北村が知っているのか気になったからだ。

まさむとは昨日告白されて付き合うことにしたのは事実だけど、そんな情報が、どこから漏れたのかわからない。

もしや盗聴されているのではないか…とまで勘繰ってしまいそうになる。

「いや、今日の朝、お前とまさむが手をつないで廊下を歩いているのを見たっていうやつがいてさ、お前とまさむが付き合っていると思いこんでいるんだ。…で、実際ところ、どうなのかと訊きにきたわけ」

「なんだ、そういうわけか」

ほっと息をつき、安心する。

なるほど。俺とまさむが手をつないでたものだから、付き合っていると推測したわけか。きっと俺たちを見たというそいつは、あちこちに付き合っていると言いふらしているのだろうな。確証もないくせに……

朝のざわめく教室で飛び向かう、信憑性のない噂話しの主人公となってしまった克己は、あきれてしまった。

そのとき、克己の視界に恭介先生の姿が入った。

克己の前方の、まさむの背中越しから見える恭介先生の姿。じっとこちらを見て、立ちすくんでいるのがわかる。

「ん?どうしたの?」

克己の視線が、自分の顔を通り越して背後に注目していることに気づいたまさむが、後ろを振り返る。

「せんせ……」

克己は、小さく呟いてしまった。昨日のキスのことが頭に浮かび、動揺してしまったのだ。

後ろを振り向いていたまさむは再び前へ向きなおし、じっと重い表情で克己の顔を見つめる。

激しい動揺のせいで、頭が回らずぼうっとしてしまっている克己に、まさむの視線が一点となって注がれる。

固く口を閉ざし、黙ったままで視線を送り続けるまさむ。

きっとまさむは、なにか感じ取ったに違いない。

「ま、まさむ。行こ」

まさむの手を握り、引っ張るようにして教室へ向かう。

恭介先生から早く逃げたいという気持ちから、急ぎ足で教室に入った。

まさむに気づかれたのか?

そんな心配が、頭をよぎる。

「どうしたの?はやく教室へ行こ」

ぼうっとしている克己の手を、まさむが引っ張る。

「あ、ああ」

まさむは……気がついていないようだ。

少しほっとするが、まさむに本当のことを話ししていないことには、罪悪感が残っている。

手をつないで、教室へ向かう。まさむの暖かい手が、克己に伝わってくる。

心が温まる手。

そのとき、ふふっと克己に笑いがもれた。

「何がおかしいの?」

怪訝そうに顔を向けたまさむに、克己は手で謝るまねをした。

「いや、悪い。ただ、俺たちがこうやって手をつないでいるとさ、付き合ってるんだなあって思って」

「それが、おかしいの?」

まさむは、納得いかないような顔で、克己を見る。

「だってさお前、優等生だろ。俺はどちらかといえば、落ちこぼれ。そんな2人が、仲良く手をつないで、教室へ向かっているんだ……ったく。優等生くんと付き合うなんて、夢にも思わなかったぜ」

それを聞いたまさむは、表情を緩ませた。

「はは。そだね。俺も克己くんと付き合うなんて、思ってもみなかったよ。でも、こうして手をつないでいるなんて……幸せだよ」

ああ、俺も幸せだ。

克己も、そう心の中でつぶやく。

「好きだぜ、まさむ」

「俺だって克己くんのことは、愛してるよ」

2人は足を止め、見つめあう。


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