キスに溺れて〜☆萌えガク

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ふつかの書いたBL小説です。ただいま精進中。

まだまだつたない文章ですが、見てやってください。

指摘やアドバイスがありましたら、教えてくださいね。未熟者のため、素直に受け止めたいと思います。
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次の朝、克己は学校へ向かっていた。

昨日の恭介先生のことが頭から離れず、あまり行きたくはなかったけれど、休むわけにもいかないから、しかたなく重い足取りで学校へ行く。

なるべく先生と顔を合わせたくない。

そんなことを考えながら、学校の門をくぐる。

「おーい、克己くーん」

門の先で、まさむが手を振っているのが見えた。

「まさむぅ、おはよ」

「おはよう」

お互い近寄った2人は挨拶をして、肩を並べて校舎へと入る。

「克己くん。昨日、先生にこっぴどく怒られたの?」

ドキンと胸が高鳴る。まさむは、何気なく尋ねたつもりだろうけど、克己はすごく動揺してしまった。

恭介先生とキスをしてしまったこと。それも、かなり濃厚なキス。

昨日の出来事を思い出して、乱れる気持ちを懸命に抑えようとする。

「い、いいや。そ、そんなに……お、怒られなかったよ」

「ふーん、そうなの……」

克己の動揺した口調に、まさむが一瞬眉をしかめる。しかし、すぐに表情を緩ませた。

「でも、よかったじゃない。たいして、怒られなくて」

「あ、ああ。運がよかっただけさ」

まさむに知られないようにと思うばかりに、とっさに嘘をついてしまった。

恭介先生とのキスを思い出したのと、まさむに嘘をついてしまったことが合わさったせいで、心臓はドクドクと激しい脈を打ち、克己の心をかき乱していった。

自宅に戻り、2階へと上がる。

帰るあいだもずっと、恭介先生のことを考えていた。

先生が俺のこと、好きなんて……

背も高く顔も悪くはない。教師という立場から、案外付き合うには面白い相手だとも思う。

ただ、世間様はそれを許さないだろけども。

それに今の俺の恋人は……まさむだ。それなのに、教師にうつつを抜かしていれば、まさむに悪い。

自分の部屋のドアを開くと、そのまま倒れるようにベッドに転がりこんだ。

「はぁ」

少しでも、恭介先生に心が動いてしまった自分に嫌悪して、大きく息を吐いた。

「まさむ……今頃、どうしてんだろ?」

そのとき、克己はふっと笑みを零す。

こんなときに、まさむのことが頭に浮かぶなんて、やっぱり俺はまさむのことが好きなんだな――と、改めて感じたからだ。

そんなとき、携帯電話の着信を知らせるランプが光った。メールだ。

誰からだろ。

携帯電話を手に取り確認すると、まさむからのメールだった。

内容は、俺が恭介先生に呼ばれて心配していた、ということが書かれていた。

あいつは、俺のことを心配してくれているのか。

克己は、まさむからきたメールが嬉しくて、今日みたいなことは絶対にしないと心に決めた。

まさむッ!
頭に浮かんだのは、まさむの笑顔。

高ぶっていた気持ちが、すぅっと冷めていく。

今まで、軽い気持ちでエッチしてきた克己だけど、浮気などは絶対してこなかった。

男でも女でも、付き合っている恋人がいれば、ずっと一途に付き合ってきた。もし、言い寄られても、気持ちが動くことはない。そして、これからもそうだ。

今、俺が付き合っているのはまさむ。だから、恭介先生とはエッチする気にはなれない。

心地よいキスの快楽から解き放とうと気持ちを引き締め、恭介先生の胸をぐっと力強く押し返した。

重ねていた唇が離れる。恭介先生とのキスで暖められていた唇は、ひんやりとした冷たい外気に触れた。

「克己?」

恭介先生は、どうして?でも言いたげな表情で克己を見る。

「先生。俺、まさむがいるから……そんなことできないよ」

涎れで汚れた口を、手の甲で拭い取りながら克己は立ち上がる。

「ごめんなさい……」

「ちょっと…待つんだッ」

恭介先生は、相談室のドアのノブに手をかけ、今にも出ようとする克己を慌てて引き止める。

しかし、克己は恭介先生の声が耳に入らないふりをし、見向きもしないで「さよなら」だけを言い残し、部屋を出て行った。

「せんせ……」

ドクンドクンと心音が高鳴る。

肩が触れ合うほど近くに、恭介先生がいる。並んで座る2人の周りに、濃厚な空気が漂いはじめ、これからおきる出来事を予想させた。

俺、先生とエッチするのかな?

教師と生徒という間柄なのに、身体を交えるなんて。そんなことが、世間にばれたら……

克己も恭介先生も、ただではすまされない。

克己は緊張のあまり顔をうつむかせたが、恭介先生はそれを許さなかった。

克己のあごを人差し指でクイッと持ち上げたかと思うと、すぐさま克己の唇を奪う。

「あッ…ン」

突然のキスに驚き、軽く声をあげる。

しかし、恭介先生のねっとりとした熱い舌が絡むと、緊張して硬くなっていた身体の力がふぅっと抜けた。

クチュクチュっと粘液が跳ねる音をたてて、2人の舌が絡みあう。

先生……うまいよ。こんなに感じるキスなんて……初めてだよ。

だれかさんとは……違う。

のぼせた頭のなかで、ぼんやりと人影が映る。

恭介先生は疑りの表情を見せて、克己に顔を近づけた。

「へー、そうなのか?先生は、お前のことは好きだぜ」

「えっ?」

恭介先生の口から意外な言葉が出て、思わず固まってしまった克己。

あまりにも信じられない言葉に、自分の耳を疑ってしまう。

「克己、よく聞くんだ。俺は……お前が好きだと言ったんだ」

恭介先生は、理解できなくて固まってしまっている克己に、繰り返して言った。

「どうして……先生が俺のこと……?」

恭介先生に好かれる理由が分からない。勉強も、たいした成績でもないし、普段品行品性な生徒でもない。

一体なぜ?

克己の頭に疑問が湧く。

「先生はな、克己の優しさの惚れたんだ。いきがっているときもあるけど、ホントは優しい奴だってことは知っている」

突然のことにポカンとしている克己に、先生が笑う。

「まあ、顔も先生の好みだけどな」

恭介先生は、ソファーから立ち上がり克己の隣に座った。


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