キスに溺れて〜☆萌えガク

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ふつかの書いたBL小説です。ただいま精進中。

まだまだつたない文章ですが、見てやってください。

指摘やアドバイスがありましたら、教えてくださいね。未熟者のため、素直に受け止めたいと思います。
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恭介先生は、ドアを開けて「入れ」というような仕草で首を振る。

克己は、おずおずと個室の中へと入る。

相談室には、小さな机が1つあり小さなソファーが机は挟んで向き合って置いてある。

後ろでバタンとドアが閉まる音が聞こえ、ふっと振り返る。

ドアがぴったりと閉められた。

これで、外界と遮断されてしまったわけだ。先生と2人だけの密室。

狭いこの部屋で、恭介先生にしばらく怒られるんだな。

そう思うと、頭が痛くなる。

小さくはぁと息を吐き、肩を落とした。

「克己。そこに座れ」

指を指されたソファーに座る。

恭介先生は、部屋の壁側のソファーに座った。

「さて、克己。」

恭介先生に改めて自分の名前を呼ばれ、はっとして身を正す。

「どうして、まさむとあんなことをしていたんだ」

「どうしてって……最初、まさむに告られて。それでエッチしようということになって……」

まさむとのふしだらな行為を見られた克己は、恥ずかしいのと緊張でしどろもどろに話す。

「じゃ、克己は告白されたら、だれでもあんなことをするのか?」

「そ、それは……違います」

克己は首をふって否定した。

まさむがいなくなり、急に心細くなってしまう。

克己は、怒られている子供のように顔をうつむかせた。

「さて、克己。お前は先生と相談室へ行くんだ」

名前を呼ばれた克己は、ちらりと視線を恭介先生に向けた。

視線に気づいた恭介先生は、固い表情で見返す。

「克己は先生のあとについてこい」

「はい……」

先に歩き出した恭介先生のあとを、渋々とついていく。

すでに、生徒たちは少なくなっている。

廊下を歩いているのは恭介先生と克己の2人だけだ。

なんで俺だけ……

まさむは家に帰したのに、なぜ自分だけが呼ばれたのか不思議だった。

克己は不思議に思いながらも、重い足取りで先生のあとについていく。

「ここだ」

2人は相談室のドアの前で、立ち止まった。

相談室か。あの狭い部屋で恭介先生に説教されるんだな。

相談室とは、その名のとおり生徒たちの悩みや相談事をするために設けられた3畳ほどの個室だ。進路相談などは、ここで話しをする生徒も多い。部屋には教師と生徒の2人だけなので、話しを皆に聞かれることはない。ただ、相談室が使われるのはそれだけではなく、説教部屋になることもたびたびあった。

今回は、こんな状況だけに恭介先生の説教を受けるのだろう。

そう思うと、上がっていたテンションが一気に沈む。

はあっとため息がでそうになるが、ぐっとこらえる。

「克己、なにしている。早く服を着るんだ」

このあと怒られるんだという思いが、シャツのボタンを留めていた手を止めてしまった。そんな克己に恭介先生に、早くしろと急きたてる。

「はい…」

元気のない返事をして、シャツのボタンをきっちりと留める。

「よし、2人とも服を着たな。まさむは帰っていいぞ。克己はこれから、俺と話しがある」

「先生、じゃお先に帰ります」

ぺこりとおじきをして、心配そうに克己の顔を見たあと教室を出て行った。

「おい、お前らなにやっている?」

突然、背後から声が聞こえ二人は飛び跳ねた。

後ろを振り返ると、教室のドア付近に一人の男の姿。

恭介先生――!

この学校の教師だ。

恭介先生の鋭い眼光が、二人を見据えた。

切れ長の目に白い肌。そのせいなのか全体的に冷たい印象を受ける。

克己は驚いて素っ裸のまま、声を大きくして恭介に尋ねた。

「せ、先生ッ。どうしてここに?」

「ただの校内の見回りだ。それより、お前ら――」

克己の足元から頭の先まで確認するように、視線を動かす。

「お前ら、学校でこんなことしやがって。皆に知られたら、退学処分になりかねないぞ」

二人が抱きあっている現場を見られた克己たちに、返す言葉もない。

「ごめんなさい……」

シュンとうつむいて、おとなしく反省の色をみせる克己。

退学になるかどうか、かかっているんだ。反抗でもして、大事になっては大変だ。

ここは反抗をせずに、なるべく穏便にすませたほうが利口だろう。

「克己。お前は、ちょっと相談室へ来るんだ。まさむは、早く家に帰るんだぞ」

「はぃ……」

まさむと克己は、すごすごと服を着る。

仰向けになっているのは、まさむ。覆いかぶさっているのが克己。

克己は、まさむに甘くささやく。

「まさむ。お前の顔を見ていると俺はたまらなく好きになる」

「俺も……克己くんのことが、好きで好きで……」

赤い顔をしたまさむは、うつろな目で見上げ、克己の肩に腕を回してぎゅっと抱きしめた。

まさむの汗ばんだ肌が密着する。

まさむ……

克己は、まさむの温かい肌を感じながらうっとりとして目を閉じる。

まさむの胸に耳を当てれば、心音が聞こえそうなぐらい静かな教室。

夕日が静かに二人を照らして陰影をつくる。二人の一つになった影が、ゆっくりと悩ましく動く。

そんな二人の時間が永遠に続きそうに思えた。


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