美男子に憧れて〜☆萌えガク

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全11ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

・。*☆*。・゜・。*☆*。・゜

美男子に憧れて〜☆萌えガク☆が完結しました。

これもひとえに、皆さまのご声援のおかげです。ありがとうございました。

では、完結したところで反省点など。

前の日記( http://blogs.yahoo.co.jp/futukabl/12509321.html)でも書きましたが、ねくらで自虐的で、さらに自分の容姿に劣等感をもつ主人公の海斗が、翔との恋をきっかけに前向きな新しい人生を歩み出す――なんていう主人公の心の成長を書きたかったのですが、うまく表現しきれませんでした。

また、校内一カッコいい男子生徒の翔と校内一カッコ悪い男子生徒海斗との対比を、もっと描写できればよかったのかなと思います。

どちらとも、わたしの技量がなかったことが原因。

もっともっと、上達しなくちゃね。がんばります。

また、海斗には、初めて恋人になった翔をすぐに別れさせて悪いことをしてしまいましたね。新しい恋人とは末永く付き合ってほしいものです。一応、これでハッピーエンドとして終わらせていただきます。

今までお付き合いくださった皆さま方、本当にありがとうございました。

まだまだ未熟者ですが、次回作もまた読んでくれたらすごく嬉しいです。

よろしくお願いします。

・。*☆*。・゜・。*☆*。・゜

□□
□□□
□□□□

これまでのお話しの一覧を見るには、各お話しにある「トラックバック先の記事」から一度1話にお戻りください。

1話にある「トラックバックされた記事」をみていただくと、各お話しの一覧がわかるようになっています。よろしかったらご利用ください。

開く トラックバック(1)

海斗と孝介の二人は、空港の展望デッキから見える飛行機を言葉なく見つめていた。

翔が搭乗したドイツ行きの飛行機は、高々と舞い上がり青空の彼方へと飛んでいく。

「行っちまったなぁ……」

孝介は、空を見上げながら独り言のように言う。

遠く離れていく飛行機は次第に小さくなり、とうとう見えなくなってしまったけれど、それでも二人は目を離すことなく、飛行機が消えていった虚空をじっと眺めていた。

「…うん、そうだね……翔は遠くに行ってしまったんだ」

なんだか、心にポッカリと大きな穴が開いたようだ。

俺の……初めての恋人。そして、愛する幸せを教えてくれた人。

さよなら……

感傷的になってしまってグスンと鼻を鳴らすと、肩にそっと手が差し伸べられた。少し驚き、さっと振り向くと「元気だせよ」と笑みを投げかける孝介の姿。

「孝介、なれなれしいよ。まだ、恋人ってわけじゃないんだからね」

そう言っておきながらも、振り払うことはせず。肩に乗せられた手が意外にも暖かくて、心の隙間を埋めてくれる。

それがあまりにも心地ちいいものだから、身も心も委ねてしまいそうになる。

ま、今日ぐらい甘えさせてもらおうかな。

そんな気持ちになってしまい、ためらうことなく孝介の肩に頬を預けて寄り添う。

自分自身、こんなに自然と孝介に身体を預けられるのか不思議だった。

「なぁ、海斗。翔のことは忘れなくてもいいからさ、俺のことも好きになってくれないか。できたら、俺と付き合ってほしいんだ」

「もぅ。ちょっと油断すると、いい気になっちゃうんだから。俺は翔が好きなの。孝介はただの……ともだち……さ」

付き合ってほしいという孝介の申し出に、最初は強めの口調で跳ね返すものの、最後は自信のない弱い口調になってしまった。

自分の気持ちのなかで、孝介のことはまったくの友達とは言い切れないものを感じている。

ただの友達では絶対味わうことのない、安らぎ感。

こうやって身体を寄せていると、ふぅと深い息を漏らしてしまいそうになるぐらいの安らぎと幸福を心の奥で抱いている。

この気持ちは……もしかして?

「ふふッ」

たった今、自分の本当の気持ちを知って、それがおかしくて笑ってしまった。

「海斗、どうした?」

唐突な笑いに、不可解な顔して眉をしかめる孝介を無視して海斗は声を高くする。

「まあ、孝介と付き合うかどうか、これから考えることにするから。でも、今はこうやって甘えさせてよ。ね?」

付き合うかどうか考える――答えは決まっているというのに。はっきりと言わない自分に意地悪いとは思ったけれど、今はこういう関係でいたい。

孝介の腰に手を回して、さらに身体を密着させて、再び雲ひとつない晴天の空を大きく見上げる。

昔の恋人とは違う、新しい恋人のぬくもりを感じながら……。


<END>


□□
□□□
□□□□

これまでのお話しの一覧を見るには、各お話しにある「トラックバック先の記事」から一度1話にお戻りください。

1話にある「トラックバックされた記事」をみていただくと、各お話しの一覧がわかるようになっています。よろしかったらご利用ください。

翔のあとについて出国ゲートへ向かうが、三人は終始言葉少なげだった。

ゲート前に着くと、上方に掲げてある大きな搭乗時刻の案内板が目に入り、じきに翔と離ればなれになってしまうという現実を改めて思い知らされる。

翔と一緒にいられるのはここまでとなり、見送りもここで最後となる。

ずらずらと各国の行き先が表示されている案内板の中から、目で追ってドイツ行きを見つける。

ドイツ行き10:30。自分の時計と照らしてみると、あと30分で日本を発つことになる。

この便で日本を発つんだ……

「ここでお別れだ」

翔は、名残惜しそうにたたずんでいる海斗を抱き寄せてハグをして、耳元で「愛してる……」とささやく。それが、ますます感情を高ぶらせて、目頭がじんと熱くする。

「じゃあな、海斗。元気でいろよ」

身体を離した翔が、まるで子供の相手をしているかのように海斗の頭を撫でる。

「うん、翔も元気で……」

翔に、優しい眼差しで見つめられ、目元に溜まった涙を服の袖で拭い取った。

「孝介にも、いろいろ世話になったな。さっき、嫌いなやつと言ったけれど、そんなにヤなやつと思ってないから……気にすんな」

「そんなこと、気にしてねぇから。そっちこそ、くだらないことで気にすんな」

「相変わらず口が悪いな。まあ、いい。お前も元気でな」

「ああ」

翔と孝介は、フッとかすかに笑みを浮かべ固く握手をする。お互い嫌っているように見えるけれど、実際は仲のよい親友だ。

「じゃあな、二人とも……さよならだ……」

最後に、翔は二人に手を振りながらゲートへ向かって歩いていった。

海斗と孝介の二人は、翔の背中が見えなくなるまで、その場を離れることはなかった。


□□
□□□
□□□□

これまでのお話しの一覧を見るには、各お話しにある「トラックバック先の記事」から一度1話にお戻りください。

1話にある「トラックバックされた記事」をみていただくと、各お話しの一覧がわかるようになっています。よろしかったらご利用ください。

そばにいる孝介が、少し悲しそうな顔しているのに気がついて慌てて唇を離した。

「孝介、ご、ごめん」

孝介が自分のことを好きだと知っているから、素直に謝る。好きな人が他の人とキスをしている姿を見るのは、誰だって嫌なものだ。

「い、いや。お、俺のことは気にすんなって。ほ、ほら……今日が最後かもしれないんだからさ、思う存分キスしてくれ。ははっ」

二人に見つめられ、孝介はガチガチに固まった作り笑いをしながら動揺を隠せないふうに言う。明るい口調だけど、それがかえって孝介の心中を際立てさせた。

好きでいてくれるのは嬉しいけど、俺が好きなのは翔だけ……

重い沈黙が流れる。が、すぐに翔が口を開いた。

「孝介。俺は、お前が嫌いだったけど、海斗にはいつも優しく接してくれた……俺と海斗の別れ話に首を突っ込んだのも、海斗に悲しい思いをさせないためだったんだろ?本当は海斗が好きなのに、俺と別れさせないようにするなんて……とんだおせっかい野郎だ。ま、それがお前のいいところだし、それに安心して任せられる」

「任せる……って?」

孝介は、眉をよせて聞き返す。

「お前、海斗のこと好きなんだろ。だから海斗を大切にしてやってくれないか。もし、あいつが困っていることがあったら助けてやってほしんだ。俺からのお願いだ。海斗もお前のこと、まんざら嫌いでもなさそうだし……」

「翔……」

孝介は翔の意外な言葉に、ぽかんと口を開いたままになっていたけれど、次第に言葉の意味を理解したのか、徐々に満面の笑顔になっていく。

「あったりめぇだよッ。翔に言われなくたって、海斗を大切にするさ。任せておけってんだ。だから安心して、ドイツに行きなッ」

先ほどの作り笑いから本当の笑みに変貌し、鼻息を荒くしてドンと勢いよく胸を叩いた孝介に、翔は目を丸くした。

「お前、ホントに単純なやつだな」

「そ、そっか?」

おどけた孝介のしぐさが面白い。

それまで重たかった場の空気が一気に和み、三人揃って大笑いをした。

孝介のおかげで、寂しい気持ちはなくなった。孝介が、そばにいるだけで自然と笑いが生まれる。

これは孝介のなせる業か。と。

そう改めて感じた孝介の一面に、いっそう親密さが増した。


ちらりと腕時計を見やった翔が、真面目な顔で二人を見た。

「もう時間だ。俺はそろそろ行かなくちゃいけない」

とうとう来てしまった、別れのとき。

緊張がはしり、ごくりと唾を飲み込んだ。


□□
□□□
□□□□

これまでのお話しの一覧を見るには、各お話しにある「トラックバック先の記事」から一度1話にお戻りください。

1話にある「トラックバックされた記事」をみていただくと、各お話しの一覧がわかるようになっています。よろしかったらご利用ください。

そう、気持ちを強くしてきたはずなのに。

「泣くなよ、海斗。別に一生会えなくなるわけじゃないんだから。3年後、5年後か、その頃また日本に帰ってこられるのかもしれないし」

笑顔が次第に強張った笑いとなり、いつのまにか大粒の涙をポロポロと流してしまって翔に頭を撫でられる。

「ご、ごめん。だって……だって……俺、やっぱり……」

思わず言いかけた言葉を、ぐっとのどの奥でこらえる。もし「翔と離れたくない」と言ってしまったら、ますます翔を困らせてしまうだろうし、自分の気持ちにも収まりがつかなくなりそうだ。

こらえることが精一杯で、顔も上げられず、こぶしを握り締めて小刻みに震える海斗に、翔は微笑みながら静かに見つめている。

「海斗……
昔は、感情をおおっぴらに出すようなヤツではなかったのに、今は素直に自分の感情をだすようになったな。でも、きっと昔から繊細で純粋な心をもっていたと思うんだ。今は、より一層きれいになって輝きを増して……そして他の者たちを幸せにしてくれている。見目より心。人の価値は、姿かたちより心の美しさで決まるものなんだ。容姿なんて気にするな。海斗は十分魅力ある男なんだから……すぐに恋人も見つかるさ」

泣きそうな顔で上を向くと、翔の力強い視線で見つめられ、それは自分に自信をもたせてくれる。

「翔ッ」

たまらず、翔の胸に飛び込み、潤んだ目で視線を投げかける。

「別れのキスだ。それに……すごく愛していると言わせてくれ」

目で訴える海斗の気持ちを察した翔は、ぎゅっと抱き寄せて唇を重ねた。

忙しなく行き交う人たちの中には、男同士のキスに奇異の目を向ける者もいたが、二人にとってどうでもいいことだった。

二人は愛している人のぬくもりを、いつまでも忘れることのないように、強く唇を合わせて激しくむさぼっている。

海斗は、翔の腕がぐっと強く力がはいっているのを感じていた。

さよなら……翔。

海斗は、最後のキスを噛みしめた。


□□
□□□
□□□□

これまでのお話しの一覧を見るには、各お話しにある「トラックバック先の記事」から一度1話にお戻りください。

1話にある「トラックバックされた記事」をみていただくと、各お話しの一覧がわかるようになっています。よろしかったらご利用ください。

全11ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.
検索 検索
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

過去の記事一覧

ふつか
ふつか
女性 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(23)
  • 岳
  • 雅風庵  大志
  • ほのこと
  • offic**td**0*
  • ヴォイス@タイ焼き屋さん。
  • マーボー
友だち一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事