素敵な夜景に踊らされて☆萌えガク

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素敵な夜景に踊らされて〜☆萌えガク☆が終わりました。

わたしにとっては、初のヤクザものです。

ヤクザ社会なんて全然知らない社会だけど、ちょっとだけwikiで調べて、あとは想像をフルに膨らませて書きあげてみました。



悪事は許さない、弱きを助け強きをくじく…みたいな強い正義感を持っている主人公の裕也と、ヤクザという闇社会に身を置く一樹の、相反する二人の恋愛物語。

そんなイメージで描いたつもり……。

ストーリーを考えていたときは、おもしろいお話しになりそうな気がしたのですが、相変わらず文章がヘタで。

さらに、裕也の性格を押し出すつもり書いた、いじらめっ子の拓海との場面。


一応、裕也が勇気を振り絞って西田のイジメから拓海を助けだしたのはいいとして、拓海と事が終わってから「…先生に相談してみれば?」みたいな素気ない一言で終わっているし……。

あんた、身体が目的だったんかいッ!と突っ込みたくなるような裕也の行動は、主人公としてあるまじき行為です。

裕也、軽薄すぎ☆

悪いヤツは許さないという主人公の性格を暗示するつもりが、ただのエロに成り下がっているような。伏線の意味なし…。はぁ……。(ため息)

あとですね、

なぜ、玲二が組のお金を取ったのかという説明が足りませんでした。

ぶっちゃけ理由をいうと、一樹を組から追い出したいため。

犯人に仕立てられて組から追放された一樹が、元恋人同士だった自分に頼ってくると思っていたんですよね。

そして、今の一樹の恋人の裕也も邪魔になって恋路を邪魔したり、この世から消し去ろうと試みたりしていたわけです。



今回、お話しの途中で厳しいコメントもいただいたときは、正直、気持ちが滅入ってしまいましたが、ご意見いただいたことは感謝しています。ありがとうございました。

また、小説が無事完結したのも、たくさんの励ましのコメントをいただいた皆さまのおかげです。重ねてお礼申し上げます。

現在、次回作に向けてお話しを考えていますが、いつお披露目できるか分かりません。

でも、お話しを考えるのは好きなので、案外早く小説が書けるのでは…(期待薄)という含みをいれながら、今回はこれで終わらせていただきます。

ありがとうございました。
濃厚で甘い空気が漂い、常夜灯のライトが寝室をほのかに照らしている。

クィーンサイズの大きなベッドに横たわっている一樹と裕也は、素っ裸になり火照った肌を密着させていた。

「本当にこれでよかったの?」

先ほどまで情熱的で燃えるような情事を重ねていた裕也は、快感の余韻に浸りながら一樹の胸の中でぽつんとつぶやくように訊いてみた。

「なにが?」

なんて答えればいいのか分からないと。まじまじと見つめる一樹の目がそう語っている。

「ヤクザをやめたことだよ。一樹がどう思っているのか、心配なんだよ。後悔……していない?」

すでに、一樹がヤクザをやめてから三日が経っている。あれからなにも言わない一樹に対し、もしかしたら、再び闇社会に戻りたがっているのでは……という心配があって訊いてみたのだ。

しかし、そんな心配をよそに、一樹は首を振って優しく笑った。

「後悔なんかしてないさ。俺がヤクザをしていると、いつ何時、裕也に危害が及ぶかわからないからな。もう二度と裕也を危険な目にあわせたくないんだ。それに俺は今、すごく幸せだ」

「幸せ?」

「ああ。幸せだとも。一時はどうなるものかと思ったけども。でも、今こうして裕也と一緒いれるなんて、これ以上の幸せはないさ。いつまでもそばにいてほしいんだ、裕也」

「…一樹」

しっとりとした甘い声で打ち明けられた裕也は顔をほころばして、一樹の唇に軽くキスをする。

これからは、カタギになった一樹と共に愛を育んでいくのだ。

ずっと残っていた心のわだかまりは消えて、一樹を心の底から愛せるようになった。

寝室はしんと静まり返り、外の騒がしい雑音も一切聞こえない。

まるで、ふたりっきりになった世界のよう……。

その世界は薔薇色に染まり、未来は明るい。

唇を離したあともじっと熱い眼差しで見つめられて、裕也はたまらずぎゅっと一樹の首根っこに抱きつき、そっと耳元でささやいた。

「愛している。すごく愛しているよ……」

そうさ。今の俺の心は、一点の迷いだってない。心の底から愛しているんだ。

幸せと嬉しさで感極まり、目に涙がたまる。

一樹のやわらかな髪に頬を寄せながら窓の外を眺めると、今夜の夜景はいつも以上に美しく燦々と輝いていた。

高層ビル群の光や流れる自動車のヘッドライトの光。大都会を照らす無数の光は、潤んだ目のせいで、よりいっそうきらめきが増している。

それはまるで、ふたりを祝福しているように思えて裕也の心を深く感動させた。

<END>

・+☆+・
50/50話

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「お前は、なにをやっているのかと聞いておるのだッ」

「お、俺は組の金を持ち出した一樹を……く、組に……ちゃんと返すように……」

組長の怒気を含んだ問いかけに玲二はすっかり青ざめているが、それでもまだ嘘を突き通すつもりらしい。

組長が恫喝した。

「往生際の悪いやつめ。お前のやったことはすべて分かっているのだ。銃をおろせ。さもないと……」

組長が目で合図すると、周りの男たちが一斉に拳銃を抜いた。10丁ほどの銃口が、玲二を狙っている。

「あ、ああ……」

玲二は、なにか声をあげようとしたけれど言葉にならず、力が抜けたように構えていた拳銃をおろして、へなへなと床に座りこみ肩をがっくりと落とした。

魂が抜けたように放心している玲二に、数人の男たちが周りを取り囲んだのを確認すると、組長は撃たれた左肩を押さえながら立っている一樹のほうに振り向いた。

「肩は大丈夫か?」

「はい、なんとか」

「お前のおかげで、この件はかたづいた。礼を言うぞ。約束どおり、お前を破門することは、取り消してやる」

凄味のある声質だけど、どこか嬉しげな様子だ。

この老人の、いや組長の剣呑なオーラが少しだけ和らいでいるように思えた。

「組長、すいません。俺、やっぱり、ヤクザ辞めます」

「な、一樹?」

予想もしなかった言葉に組長と裕也が、一樹に注目する。

驚いて、ぽかんと口が開いたままの裕也に一樹は意味ありげに笑みを送る。

「俺、好きになった男がいるんです。そいつのこと、すごく好きで。大切で。だから、そいつのためにも俺、ヤクザ辞めます。もう今回のように、危険な目には遭わせたくないです。お願いします。俺を、俺をヤクザから足を洗わ
せてください」

深々と頭を下げる一樹を、しばらく厳しい顔で見ていた組長は、わずかに口元を緩め「好きにしろ」と、一言だけ言い残し、数人の男たちを後ろにつけて去っていった。

一樹は組長の背中にもう一度深く頭を下げ、裕也も、なにも言わず一樹の申し出を受けてくれた組長に、感謝の気持ちでいっぱいになり深く頭を下げて見送る。

「一樹。これで、ヤクザをやめたんだね。もう人の迷惑になるようなこと、しないんだよね」

組長の姿が見えなくなり顔を上げた裕也が尋ねると、一樹は晴々とした様子でこくりとうなずく。

「そうさ、俺は今日からカタギだ」

すべて終わった。

組の金がなくなった盗難事件も解決し、一樹に復縁を望む玲二の執拗な嫌がらせも、これからはないだろう。

それになにより、一樹が闇社会から抜けてくれたことはすごく嬉しい。

すべて丸く収まり、裕也が望んでいた結果となった。

これで、一件落着というわけだ。

裕也は安堵の息をついて、一樹の腰に手をまわして身体を寄せる。

「ねぇ一樹。さよならって言っちゃたけど、もう一度付き合ってくれないかな?今もすごく好きだよ……一樹のこと」

「喜んで。俺も裕也を失いたくないんだ」

大勢の男たちでごった返す部屋のなか、見つめあう視線を絡めた二人は人目もはばからず、静かに唇を合わせた。


・+☆+・
49/50話

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一体なにがおきたのか。

裕也は、真っ白になった頭が現実を直視できずにいて、訳もわからないまま、ぼぅと立ちつくしていた。

室内は、たばこのヤニの臭いに混じって硝煙の臭いがたちこめている。

目の前には、仰向けになって倒れている一樹の姿。

玲二は拳銃を構えて、こちらに向けている。

銃口からは、白い煙。

そういえば、鋭い銃声が聞こえたような……。

除々に状況を理解すると、裕也は一樹の名前を大声で叫んで駆け寄った。

痛みで顔を歪ませ、左肩を押さえる一樹の手にはべっとりとついた赤い血。上着には大きく赤いしみをつくっている。

拳銃に撃たれたんだ。

なんだってこんな……。

混乱しながらも、急いで一樹を抱き起こす。

「ゆ、油断したぜ。こ……この俺が撃たれるとはな」

「大丈夫ッ?」

泣きそうになるのをこらえながら、声をかける。このまま死んでしまうんじゃないかと本気で思った。

「だ、大丈夫だ……」

一樹はそう言うものの、顔には苦痛の色がにじみでていた。

額は汗が滲みでているし、血色が悪くなった顔は苦しそうに眉を寄せて深いしわをつくっている。

とても大丈夫そうには見えない。

「ちッ、はずしてしまったか。しかし、次ははずさねぇ」

再び、銃口が二人を狙う。

「どいてろ、裕也」

一樹は裕也を払いのけようとしたけれど、裕也はぶんぶんと頭を振り、一樹をかばうように覆いかぶさった。背中越しに銃口が向けられているのがありありと感じて、ぞくっとした寒気が背筋をとおる。

しかし、これ以上一樹を傷つけさせたくない。

「やだよ。今度は俺が一樹を守ってやるんだ」

「お前……」

振り向いた一樹と目が合い、胸がじんと熱くなった。

やっぱり俺……一樹のこと好きだ。

改めて実感した自分の気持ちに、一樹を守ってやらねばという強い責任感のようなものが、ますます強くなる。

この命を賭けてでも、一樹を守るッ。

こぶしをぐっと強く握りしめた。

玲二が、なにか、周りの異変を感じてピクリと動かした。

そういえば、やけに外が騒がしい。

人の声とともに足音が、こちらへ向かってくることがわかる。

一人や二人ではない、大勢の人の声と足音だ。

玲二が焦りの表情を浮かべながら辺りを見渡す。

「なんだ?」

「一樹……これは?」

不安そうに問いかける裕也に、一樹はニヤリと笑う。

「やっときたか」

裕也に抱えられながらゆっくり立ち上がると、誰に言うふうでもなく口を開いた。

「組長だ。俺はここへ来る前、連絡しておいたのだ。」

その言葉に素早く反応した裕也と玲二がドアのほうに視線をむけると、すぐに黒服の男たちが事務所に入ってきた。

もともとそんなに広い事務所ではなかったので、10人ほど入ると室内は男たちで埋め尽くされる。

「玲二。お前、なにやっているのだ?」

そして、最後にやってきたのは気迫に満ちた老人――儀竜会の組長だった。


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48/50話

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まさに絶体絶命。

玲二の引き金にかかっている指に、じわりと力がこもる。

もうだめだ。

手も足もでない状況にあがくことをあきらめ、裕也は死を覚悟して固く目を閉じた。

さよなら、一樹。

まぶたの裏で描いた一樹の姿に、2度目の最後の言葉を告げる。

そのとき、荒々しくドアが開き、聞き覚えのある声が室内を響かせた。

「そこまでだッ、玲二」

はっと目を開くと、ドアの前には堂々とした風貌で立っている男の姿。

信じられない光景に目をぱちぱちとまばたきさせるが、部屋に入ってきたのはまぎれもなく一樹の姿だった。

ダークのスーツを身にまとい、鋭い目で玲二を見据えている。

それまで、人生の終止符を打つ覚悟を決めていた裕也の顔が、徐々に明るい表情に変わり、嬉しさのあまり大きく名前を叫んだ。

「一樹ッ!」

「一樹だと?」

思いがけない男の来訪に、玲二が慌てて振り向く。

その一瞬の隙を裕也は見逃さなかった。

頼もしい助っ人の登場に、現在の状況を打破する活力を見出した裕也は、決死の覚悟で顔に向けられた拳銃を払いのけてソファーから勢いよく立ちあがると、玲二に力いっぱい体当たりした。

一樹に気を取られていて、思いもしなかった裕也の行動に不意をつかれてしまった玲二は、勢いよく跳ね飛ばされて背中を激しくロッカーに打ちつける。反動でふらふらと前によろめきソファー前にあるテーブルの上に派手に転んだ。

裕也は苦痛の表情を見せてうずくまる玲二の前を横切り、駆け足で一樹の広い胸に飛び込こんだ。

「助けに来てくれたんだね」

「ああ、裕也が無事でよかった」

二人は、にこやかな表情で顔を見合せる。

思わずほっと気が抜けそうになったけれど、不気味なうめき声が聞こえて、再び二人は表情を引き締めた。

「く、まさか一樹がくるとはな……。とんだ計算違いだ。」

玲二はゆっくりと立ち上がり、乱れた髪を直そうともせず二人を睨む。

裕也は玲二に指を指して、大きく声をあげた。

「一樹。お金を盗んだのは、やっぱり玲二だったんだ。さっき、玲二がしっかりそう言っていた。俺が盗んだんだってね。これで、一樹が犯人ではないということが、証明されたんだ」

「くっくっ。証明だと?どこにそんな証拠があるんだ。俺は知らないといえば、それまでのこと……。証拠がなければ、お前の言うことなど組の上層部の連中が聞きいれるわけがない。お前たちは、どうあがいても逃げられないのさ」

「くッ」

もっともらしい玲二の話に言葉を詰まらせる裕也。

言われてみればそうだ。

証拠がなければ、きっと一樹が組の破門を取り消してもらうには至らないだろう。

悔しくてぎりぎりと歯を食いしばる裕也に対し、玲二は勝ち誇ったようなにやついた笑いで拳銃をかまえる。

「証拠ならあるさ」

一樹が裕也の肩にポンと手を置き、一歩進み出る。

「なに?」

玲二の笑みが消える。裕也は、どういうことなのか分からず、ぽかんとして一樹の顔を見やる。精悍な顔つきから、悪い冗談を言っているようには見えない。

「証拠は、この携帯だ。突然、裕也から電話がかかってきてな、ふたりの会話を録音させてもらった。もちろん、お前の計画とやらもしっかりと録音されている。これを皆に聞かせたらどうなると思う……。逃げられないのは、お前のほうだ。おとなしく銃をおろせ」

「携帯だとッ?」

余裕の表情から焦りの表情になった玲二は、急いで床に転がっている携帯電話を拾いあげた。

「電話が……つながっている……」

玲二は愕然として、肩を震わした。

どういうわけか、携帯電話が一樹の電話につながっていたようだ。

アドレス帳から、一樹の電話番号を呼び出していたものの、電話をかけた覚えはない。

払いのけられたときにボタンに触ったのか、落ちたとき、なんらかの拍子でボタンが押されたのか――とにかく、運がよかったとしかいいようがない。こうして携帯電話を通して一樹が助けに来てくれたのは嬉しい。

「ちくしょう!」

怒りが爆発したように、玲二は携帯電話を力いっぱい床に叩きつけて、さらにとどめをさすかのように足で踏みつけた。

「すべて……聞いていたのか」

「ああ……」

一樹はうなずく。

「俺が一樹とよりを戻すという話も……か?」

「お前の計画はすべて筒抜けだったんだ。さあ、おとなしく銃を渡せ」

「いや、ゲームは終わっていない。ここで、お前たちを始末して俺は逃げ切ってみせる……」

「お前、まだそんなことを」

そう言った一樹が玲二にゆっくりと歩み寄ろうとしたとき、銃声が鳴り響いた。


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47/50話

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