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昨日、久しぶりにシニアスクール公開講義に参加して、またひとつカルチャーショックを受けてきました。講師は岡山大学農学部名誉教授K.Y氏でした。この先生は大学を退官後、自身を「百姓」と称し、現在「百楽塾」という私塾を運営されています。「百姓仕事を楽しむ塾」を目指して命名されたそうです。「百姓」という言葉は一般的に最近では侮蔑用語のように思われていますが、それは「大いなる間違いである。」というのが先生の持論です。「百姓」の「姓」という文字は仕事という意味を持つそうで、即ち「百の仕事が出来る人たちの総称が百姓なのである。」つまり農耕をするだけの農民でなく、農機具を作る鍛冶屋でもあり、小屋を建てる大工であり、時には武器を持って戦う戦士にもなり、生きていくための総てを自分たちの技能でこなす万能の民なのだそうです。今日の日本を形作ったのは「百姓有りせば・・・。」だったのかもしれません。今、先生は休耕田と言うよりはもう何年も荒れ地同然となっている「農作放棄田」を農家から借り受けて、その再生に塾生達と共に懸命に取り組んでおられます。現在7枚の耕作放棄田を水田に蘇らせる事が出来たそうです。昨日の授業で教わったことなんですが、先生は田植えを総て手植えされるそうで、それも一本苗で植えるのだそうです。つまり一粒の米の苗を植えてどのくらい収穫出来るかを毎年調べているのです。一粒の苗から、およそ4ヶ月の間に何と2200粒のお米が収穫出来るんだそうです。驚異的な数字だと思いませんか?少なくとも私は度肝を抜かれた感じがしました。先頃ニュースで我が国の減反政策が昨年度失敗して15万トンも増収してしまった。と報道されていましたが、食糧自給率が39%といわれている現状で、政府はいったい何を目指しているのでしょうか?唯一自給率100%が望める稲作を妨害して何の利があるのでしょう?私には解りません。米価が維持できないだとか、どんな理由があるにしろ一度放棄した農地を元に戻すのは生やさしいことではない事をよく知っている農家の皆さんがこの現状に甘んじている悲しい現実を、みんなで考えないと総てが手遅れになってしまうような気がしています。一時英国が食糧自給率40%台に落ち込んだとき、時の政府は自給率70%を下回る国は少なくとも「先進国」というべきでないという宣言をすると共に、国を挙げて自給率改善に取り組み現在70%台に回復させています。そうしてみると所詮我が国はとうてい「先進国首脳会議」主催国なんてなる資格がある国とは思えません?政府首脳の誰かが言っていましたが「自給率にさほど悲観する必要はない。友好国と良い関係を保つことが出来れば、食料は充分輸入可能だ。」食料大国のどこかの国を意識しての発言のようですが、皆さんにとって彼の国は本当に信用に足りる国ですか?私には北朝鮮の「テロ支援国家」指定解除でも解るように「自己中」国家にしか見えません。先生によると「我が国は農業にもっとも適している国のひとつ。」自国民の食を自給できない現状を、良しとするか否か?は我が国が先進国としてのアイデンティティが問われていると言うことではないでしょうか?こんな内容の公開講座が年度内あと6回開かれます。次回は9月5日(金曜日)以降毎月第一金曜日午後1時30分スタートで勿論無料です。近隣の方是非ご参加下さい。 |

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