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なんとも巧みで興味深い作品でした。 福岡市と佐賀市を間にある三瀬峠で殺人事件が起こる。 被害者は24歳の保険外交員の女性。 殺した人間と殺された人間。 それぞれを取り巻く人間の日常を描くことによって、二人の人間性が浮かび上がってきます。 いくつかの人、目、視点により、偏見ではなく立体的に浮かび上がってきます。 しかも、取り巻く人間はそれぞれに負い目を抱えています。 事件を通じて人間を描くという作品です。 吉田修一さんはやっぱり巧みだなぁ。 引きだしが多いという印象です。 しかも、読む側が居心地いいように計算されています。 なかなか出来ることではないです。 あと一歩。 心の奥底まで揺さぶることができたらなぁ。 ただ、殺された女性のお父さんが有る大学生に語る
「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。大切な人がおらん人間は、何でもできると思い込む。自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。失うものもなければ、欲しいものもない。だけんやろ、自分を余裕ある人間っち思い込んで、失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿にした目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ」 という言葉は心にズシンときました。 |
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なるほどですね。偶然芋、この本図書館でリクエストしていて、先日とどきました。この週末にでも読むつもりです。
2008/5/9(金) 午後 7:34 [ ウォン ]
今日、読みました。なかなか重いテーマでしたが、一気に読めました。考えさせる言葉、多かったです。
2008/5/11(日) 午後 9:28 [ ウォン ]
これ、早く読みたいのですけど、図書館は恐ろしい順番待ちで古本でも見つけられず、今更買うのもなぁ…とそういう状況ですぅ。
2008/5/12(月) 午前 0:12
ウォンさん、私にとっても深いテーマを与えてくれる作品でした。ゆっくりゆっくり咀嚼いきたいそんな気分です。
2008/6/7(土) 午後 5:10
SILLYさん、その後読めましたか。本屋大賞もノミネートされたし、各賞も受賞しているので、人気有りますね。
2008/6/7(土) 午後 5:12