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待ちに待った白石一文さんの長編です。 今回は『私のなかの壊れていない部分』の続編的位置づけということで、とても愉しみに臨みました。 あの作品は私にとってエポックメーキング的作品だったので・・・ 彼の作品を読んで、いろいろ考え、自分の成長が感じられても、白石一文さんの新作を読むと彼は半歩、いや一歩先行っている。 常に追いつくことがないイタチごっこ。 この作品は物語以外の哲学、社会問題提起などが含まれていて小説を超えたものになっています。 例えば、格差問題。 いまの格差の付き方は異常だろって。 新聞やテレビなどのマスコミ、週刊誌さえも言わないことまで踏み込んでます。 また、主人公が癌患者ということで『死』というものもテーマになっています。 余命何日というものではなく、破裂する可能性をもった爆弾を抱えてしまったというもの。 それにより、『死』というものを意識していく。 まあそれは逆に『生』というものを意識していくことなんでしょうが。 この作品もまた、批評家にいろいろいちゃもん言われるんだろうな。
でも、そんなチープな悪口に関係なく、この作品が読めて幸せでした。 |
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なかなか重い、深い作品のようですね。腰をすえて読むのによさそうですね。
2009/2/28(土) 午前 9:01 [ ウォン ]
白石一郎さんの息子さんがこういう作家とは知りませんでした。すごい大作みたいですね。多作な作家さんのようですが、『私のなかの壊れていない部分』から読むのがおすすめですか?
2009/3/6(金) 午前 0:08 [ booklover ]
bookloverさん、お父さんも偉大な作家さんですが、息子さんも偉大な作家に成りうると感じています。『私のなかの壊れていない部分』からがお薦めですが、癖のある作品なので・・・。短編の『草にすわる』やデビュー作の『一瞬の光』から読み進めるのもいいかもしれません。
2009/3/6(金) 午前 0:59