『為替と40余年』

森羅万象を映す“為替”と四十余年を貿易マンとして共に生きてきたが、定年後は違った観点から眺めたい

経済を語る

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行方不明者の早い救出を:
6/14の“岩手・宮城内陸地震”は東京でも揺れを感じた。まだ多くの行方不明の方もおられるので、Speedy=最短な対策が何よりも重要である。
「地震対策最短指示= →ジシンタイサクサイタンシジ←」
右から読んでも左から読んでも同じ、回文の優秀作品集
http://www.sutv.zaq.ne.jp/shirokuma/kai0001.html
で見つけたが、地震の予知は科学が発達しても難しいが、せめて対策は最短であって欲しい回文の優秀作品だ。

株・為替の予測:
地震予知は別にしても天気予報も最近は良く外れるが、それでも確率(勝率)は85%で当たるのであろう。一方、経済の予測の確率は如何であろうか? 来週の株価、来週のドルレートはどうだろうか? 
『予想は嘘よ』 →ヨソウハウソヨ←
と言う回文があるが、“予測を信じるか、信じないかは各人の好き好きであろう”

私は、その道のプロの予測を結構、信用している方である。少なくとも明日、来週のトレンド情報は素人の我々よりプロ・専門家の見方は一枚も二枚も上である。ただ、天気予報も経済予想も、予想・予測が外れても 「お詫び」 が絶対にない所が共通しており面白い。晴れと信じて行った旅行が雨曇り、円高と信じても円安に振れて何回も損したこともあるが、ゴメンネ!はまずはないが、それもその筈、“予想は嘘よ“ と言われそうである。現役時代には業績を狂わすと必ず「お詫び」が求められるが、「予想屋やアナリストと呼ばれる賢者の職業は気楽」なものである。

“投資・投機”関連の回文優秀作品集(上記)から面白いものを何点か引用した。

預金幾らや楽隠居  →ヨキンイクラヤラクインキヨ←
  *使い切れないほどの貯金で楽隠居したいものであるが、現実には預金は増えず、減るばかり。

危機来るかと軽く聞き  →キキクルカトカルクキキ←
  *リスク管理のキーワード、軽く聞き流しては行けない戒め。吉兆も世間の批判を軽く聞き破産。

根こそぎ底値  →ネコソギソコネ←
  *下手な投資は怪我の元かな。投資も投機もほどほどに。

すました神が味方します  →スマシタカミガミカタシマス←
  *真面目、正義に生きれば、澄ました神様も味方してくれるらしい

今の二の舞  →イマノニノマイ←
  *失敗(損)は繰り返さないの極意、儲ければ二の舞を期待する

田舎行かない?  →イナカイカナイ←
  *そろそろ田舎に帰ろうかな! 都会生活もそろそろ飽きたので田舎に帰ろう。

禁煙延期?  →キンエンエンキ←
  *TASPO(たばこ自販機)になれば禁煙しようと決めたが、将来Sevenstarが500円に値上げされる噂もあるので其れまで禁煙延期にした

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定年後のスリムな生活:
定年後は他人に「経済を語る」特段の必要性もなく、定期購読の雑誌類を最近すべて解約した。一誌、『選択』だけは30年間愛読しており、継続し毎月の配本が楽しみで、年間12,000円で国内外の政治・経済動向の“裏(深層)”が読め推薦できる本だ。しかし、暇にまかせて近くの図書館で、目にとまった本は7-10日借りて読め書籍代が節約できる。どうしても買いたい本も今はネットでAmazonやBookOffの中古本だと随分安く買える便利な時代である。
選択誌のHP: http://www.sentaku.co.jp/

相場、投機が大好き:
高橋是清(たかはし これきよ・1854−1936年)は日銀総裁、大蔵大臣を経て第20代内閣総理大臣となったが、「日本のケインズ」と呼ばれた。本ブログで引用した理由は、高橋是清の政治を論じるためではなく、「相場、投機が大好き」であったことを紹介したい。

高橋是清は相場や投機は成功せず財も築けなかったらしいが、相場体験が貴重なバックボーンとなり、大蔵大臣を10年務め、2・26事件で暗殺に倒れるまで辣腕の大政治家として昭和恐慌から日本を救った人物である。高橋是清が最初に選んだ投資は、為替取引で当時は洋銀(メキシコ銀貨で国際決済に使われていた)であったとのことである。この大政治家も初めはビギナーズラックで儲けたが、直ぐに損失発生して借用書を書く破目になったと言う。

しかし、それでも懲りず友人と小さな証券会社を興し、結局赤字倒産させる。明治22年には、南米ペルーで一攫千金を狙って銀鉱山業まで投資するが、銀鉱山開発であり“山師”を行うのである。私は1983年ペルー国リマ市に一年駐在・生活したが、一世紀前に移民した人達が築いた日系社会もあるがゲリラ・テロなど治安は良くはなかった。高橋是清がチャレンジしたのは移民が始まる20年前、100年以上の昔、まさに冒険でもあり相場師・山師であった。しかし最後はこれも失敗したと言う。

失敗は成功の母:
高橋是清が暗殺に倒れた1936年は、ケインズが『雇用・利子および貨幣の一般理論』(いわゆる一般理論)を発表した年代である。ケインズも相場の達人で商品、株、為替証拠金取引と何でもありの大相場を張って巨財を築いたと言われている。しかし、若いころは投資(投機)で儲けた利益を為替相場で大失敗し丸裸のスッテンテンになり両親に尻拭いをして貰う羽目に陥った。この二人は何回もの失敗をバネに官僚、政治家、学者、企業家として成功したことを記したい。

為替と共に40余年:
ブログのタイトルの通り、仕事柄、通貨の歴史、為替やリスクと向き合ってきたが、21世紀は本当の国際化、グローバル時代に直面していると思う。学生もサラリーマンも小さな日本にとじこまっては生きていけないことは自明の理であり、「大いに世界を、経済を語って欲しい」ものである。
日本の偉大な政治家や世界の経済学者も“投資や投機に手を染め、損もした”とは、素人に取っては少々損をしても、大いに勇気付けられる話である。株や外国為替でゲンナマ(現金)を賭けると、見る経済も真剣なものとなる。“現役時代の為替”はお金儲けのためではなく、仕事の業績に直結する為に真剣に、関心を持って眺めていた。マー、これからの時代は株も為替も張れないような男(女性)では“経済が何たるかは本当には理解できない”と思ってよい。

先行投資:
サラリーマンにとって小遣い程度の損失は、授業料、月謝で将来の先行投資として生きると信じて研鑽を積むのが真の経営、幹部への早道かもしれない。奥さん方や女性が、最近では小遣い稼ぎで為替取引をしていると言うが「着物トレーダー」と金融界で注目されているそうである。元貿易マンとしては嬉しく、心強く、また非常に良い傾向と考えている。

高橋是清の肖像写真出所:http://www.ndl.go.jp/portrait/datas/122.html

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