ペルシャ商人については既に記したが、堅い話を中断してイランの女性とお酒・食べ物の話を一つ。
ペルシャ美人:
イランへの旅は、成田から北京経由のテヘラン直行便(IR)が一番便利である。成田から搭乗するイラン女性は実に綺麗に、洋装で着飾っている。途中、北京にワンストップするが、その短時間のトランジットで再搭乗の女性は見事に伝統の黒装束(チャードル)に変化身となる。
厳格なイスラム国家では、外出の女性は体の線・肌を隠すために全身コート(チャードル)の着用は義務付けられている。頭にはスカーフ(ヒジャーブ)を付けているが、色彩豊かなものも87年後は見受けた。仕事で大学キャンパスや病院にも何度も訪問したが、女学生さんや看護婦さんのスカーフの奥にある彫りの深い“ゾックとするような美人”に何回も出遭い、しばし仕事を忘れ立ち止った。しかし、姿全体や肌を見せることは滅多にはない。その意味で、成田――北京間の機内がイラン女性をチラット見る少ない機会であった。イラン友人の自宅に招待受けた時には、カラフルなスカーフ、艶やかなチャドルにもお目にかかり、振る舞いも結構大胆であったように記憶している。今世紀中は、ミスユニーバースにイランの女性が参加する事は考えられないが、インシャーラ、参加すれば当確間違いないであろう!
禁酒:
北京を発つと国営イラン航空機内はイスラム世界で当然、禁酒の旅となる。北京空港で、冷えた缶ビールを4-5本買い込んで(内緒で)搭乗し、(夜行便なので)消灯時間を見計らって、“プシュー”の缶を開ける“音を沈め”、人目忍んで飲むビールは実に美味しい。中央アジア上空といえども禁酒の機内“単独犯”では心細いので隣のお客にも勧めると、“妙案ですネ!当面ビールともお別れで”と感激され旅の話も弾む。イランからの帰路はルフトハンザが一番良い。お堅いドイツ堅気のルフトハンザ(フランクフルト行き)でもイラン上空を離れるやいなや、飲み物の機内サービスとなり本場のビールとドイツワインに有り付け、ホット一息となる。
パーレビー国王時代と異なり、酒は飲めないが、知合い宅に招待されて頂く、密輸ビールやウイスキーは格別に美味しかったし、イラン人宅で出された密造酒(ビール・果実酒)も結構い美味かった。懐かしい禁酒生活の思い出であるが、日本は有難い国である。
バケツ一杯のさくらんぼ:
今、秋田産の桜ん坊の季節で美味しいが高価である。イランでもそろそろ、桜ん坊の季節である。メロンも西瓜も安いが、マーケット(市場)でイラン人を相手に“逆バザール商法”で買い物をするのは実に楽しかった。仕事で値段を叩かれた腹いせで、市場のおっさんと“山盛り1籠”をHow much?、といよいよ交渉スタートである。2籠なら幾ら? 3駕籠は? と聞けばドンドン安くなる、“メロンも一つちょうだい”丸ごとハウマッチと値切り交渉を楽しんでいるうちに、バケッツ一杯分の桜ん坊、メロン3個も言い値の30%と安く買い叩け、やっとペルシャ商人に対し勝った気分!
取引先のイラン人に安く、それも70%値引きで買ったと鼻高に報告したら、笑って“随分高い買い物”をしたものだと言う。バザールのオッサンは日本人と見て最初から2倍、3倍の値付けをしていたという次第で、、、、、、ボラレ、してやられたのであった。
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