寺院や博物館で仏像を拝見させていただく時、どんな役割の仏様なのかわからないでいました
先月の地方新聞に分かりやすい説明の記事が載っていましたので私の備忘録も兼ねてUPすること にしました
法隆寺 釈迦三尊像
>社長・・・如来 (阿弥陀如来、薬師如来、昆慮舎(びるしゃな)如来、大日如来)
修行を完成し悟りを開いた人
・ネックレスなどの装身具は一切見につけず、手には何も持たず、一枚の衣だけを
まとっているのが原則 ただし、薬師如来だけは万病を直すための薬壷を持っている
・インドで成立した密教の大日如来は冠をかぶり装身具を身につけている
>重役・・・菩薩 (弥勒菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、観音菩薩、地蔵菩薩、虚空蔵菩薩)
悟りを求め修行をするひと
・観音菩薩は十一面観音や千手観音、如意輪(にょいりん)観音などさまざま種類が
ありネックレスや冠などの装身具を身に着けている
>特命係・・明王
(不動明王、孔雀明王、愛染明王)
・温和な表情の如来や菩薩に対し、
明王は怒りの表情を浮かべ
手にはさまざまな武器を持っている
>ガードマン・・天 (四天王、梵天、帝釈天、吉祥天、毘沙門天、仁王 )
・四天王のように甲冑を身に着けて、武器をもっている
↓吉祥天 毘沙門天↓
四天王 左ー多門天 右ー持国天
四天王 左ー増長天 右ー広目天
>部課長・・羅漢像 高僧像
(釈迦涅槃を囲み悲しむ姿の羅漢 法隆寺) (鑑真和上像 唐招提寺)
仏様には地位と役割が厳格に定められていて、その役割や地位に従って
衆生(すべてに人々)救済の活動を行う
?H3> 仏像を会社組織にたとえると
・社長・・・・・如来
・重役・・・・・菩薩=如来社長の衆生を救済せよという命令に従ってその補佐役を果たす
釈迦三尊像などの三尊像で如来の左右に菩薩が従うのはそのためで
まちがっても菩薩に如来が従うことはない
・特命係り・・・明王=如来の命令に従うがこちらは少し特殊な役回り
菩薩のようにやさしい慈悲の表情で諭しても言うことが聞かない難物を
有無を言わさずさず教え導くもの
・部課長・・・・・羅漢、高僧=如来の命令に従って菩薩や明王の手助けをする
ーーーーー以上 管理職 −−−−−−
・平社員・・・・人間
・ガードマン・・・天=仏教に害を及ぼそうとする邪悪なものに目を光らせ、如来や菩薩、明王の
衆生救済の仕事が順調に進められるよう見張っている
★ この仏教株式会社のルール ★
* 仏教の教えを信じるものは誰でも入社でき、先輩の指導の元修行に励むことになる
* この会社の最大の特色は退社さえしなければ、誰でもやがては社長(如来)なれる
* ただし新入社員が社長になるには遠い未来で、それまでに何度となく生まれ変わり
修行をつづけなければならない
中日新聞2月17日 瓜生 中著
写真引用・・集英社「日本古寺美術全集1 法隆寺と飛鳥の古寺」
「日本古寺美術全集3 薬師寺と唐招提寺」
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