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野鳥:里親になりませんか 県鳥獣センターが呼び掛け−−保護数増え続ける /山梨
◇野生に戻せないケースも
県鳥獣センター(甲府市和田町)は今年度から、けがで飛べなくなった野鳥を終生飼育してもらう里親(ボランティア)の登録制度を始めた。保護される野鳥が増加し野生に戻せない重傷の鳥も多いため飼育スペースの確保が難しく、職員の世話も追い付かないため。今年度は5人を登録したい考えで、野鳥の飼育技術のあるセンターの元職員や日本野鳥の会甲府支部員に呼び掛け里親を探している。【宇都宮裕一】
◇講座も開設へ
同センターは今後、飼育に必要な技術や知識を学ぶ講座を開設、一般からも里親を募る方針。
同センターに持ち込まれる野鳥は、84年度以前は80羽未満だったのが年々増加し、05年度は369羽になった。自然環境への関心が高まり、けがをした野鳥の成鳥やヒナを持ち込む人が増えたためとみられる。
野鳥の飼育は知事から捕獲許可を得た上で居住する市町村に飼育登録が必要なため、一般家庭では保護しても、そのまま飼育はできない。
保護数の増加に伴い、重度のけがをして終生飼育が必要になった鳥も増え、昨春は約30羽だったのが、現在は50羽を超えている。
内訳は、キジバト、ムクドリ、カモ、サギなど。飛んでいる最中に乗用車や民家の窓ガラス、電線に衝突し翼を痛め運び込まれた鳥が多い。キジバトやムクドリなど小型の鳥が半数を占めており、里親には主に、比較的飼いやすい小型の鳥の飼育を依頼する方針。
センターの保護室には鳥かごが3段重ねで所狭しと置かれ、けがを負った鳥が飼育されているが、野生に戻せない鳥が年々増え、室内の飼育のスペースはほぼいっぱいという。
里親は、飼育の基本知識と技術を持ち、技術向上のための研修に参加できる県内在住者が条件。同センターに申請書を提出し登録されると、同センターが随時、飼育を依頼する。
飼育に要する餌代や病気の際の治療費は里親が負担する。また1年に1回、飼育状況を報告する書類の提出が義務付けられる。
6月1日朝刊
(毎日新聞) - 6月27日14時36分更新
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