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昨日のできごと。
残暑厳しいとある日曜日の昼下がり、
居間で、窓に背を向け新聞を広げていた。
今日の為替はどうなってるかな〜と記事を読もうとしたとき、
目の端の方で何かの気配を察知。
思わず新聞から目を離し、そちらに向ける。
!!!
窓のレース越しに
ふわ〜りと白いものが膝くらいの高さのあたりを滑空している。
うわぁ、見ちゃいけないもん見ちゃったぁ〜!!
と、そのすぐ後ろを三毛猫が追っているではないか。
なぁんだ。
・・・いやいや、やばい、鳥さんがやられる!
新聞を放り出し、玄関から外に出る。
裏口の門を飛び越えることができずにハトは墜落、
羽を広げたまま落ちていた。
三毛猫は・・・ハトのすぐそばに座り込み、
じっとハトを見下ろしている。
ハトの周囲には白い羽根が散らばっていて、
こちらを見上げた三毛猫の口は白い羽根でフワフワだ。
もう一口食っちまったのか?
一瞬どうしようかとも思ったが、
ここでこのまま食事を続けられても困る。
ハトは身動きしていないけれど、
羽根こそ散らばっているものの血は出ていない。
とりあえずハトの羽を閉じてみた。
呼吸しているのが手に感じられ、かすかに頭を動かした。
ハトは生きている。
三毛猫には悪いが保護させてもらうことにした。
というわけで、三毛猫の両脇に手を入れて立たせ、
「ごくろうさま〜」と狩りの労をねぎらうとともにお引取り願う。
ハトの方は、よく見れば左の翼の付け根から少量の血が出ている。
両手で包み込むようにしてそっと持ち上げ、
そのまま近所の獣医さんに連れて行くことにした。
受付にいた女性にハトを見せると、
「うちは鳥は診られないから、こっち行ってもらえる?」
ここは犬と猫専門でしたか・・・。
カウンターの向こうでネットで検索してくれているようだが、
「あら、出てこない・・・」とつぶやきながら待たされる。
「この前も野鳥を連れてきた人がいて、紹介したのに・・・」
野鳥?
このハトはキジバトでもないし、ドバトでもない。
足環を付けていることからしてもレース鳩の可能性が高い。
「足環つけてるし、飼われてたハトだと思いますよ。」と言うと、
「ハトなんか飼う人いないわよ!」と笑われた。
あんた、動物看護士か?
大人として、口のきき方もなってないぞ。
結局、ネットでは見つからないようだったので、
「適当に探して行きますから、もういいです」と
動物病院を出た。
仕方なく、いったん家へ戻る。
このままハトを持ったままでは電車にも乗れないので、
段ボール箱に入ってもらうことにした。
さっきは襲われたショックで動けなくなっていただけらしく、
ごそごそと身じろぎする元気がでてきている。
(・・・ハトも腰が抜けるってあるんだろうか?)
改めて出直し、某動物公園へ。
閉園時間を知らせるアナウンスが流れる中、
管理事務所の建物を探す。
が、すでにシャッターが下ろされて真っ暗になっていた。
ガーン。せっかくここまで来たのに。
段ボール箱を抱きしめ、しばし立ち尽くす・・・。
ふと続きの建物を見れば、窓の隙間から明かりがもれている。
「すみませ〜ん!」
ややあって、作業着のおじさんが出てきてくれた。
怪訝な顔をされたが、
庭で猫に襲われて怪我したハトを連れてきたことを説明すると、
段ボール箱ごと受け取ってくれた。
そのまま奥へとハトは連れて行かれた・・・バイバイ。
名前、住所などを聞かれ、これにて一件落着。
・・・ハトの恩返しってあるんだろうか?
<今回の教訓>
「動物病院」のほとんどは、犬猫病院である。
いまやどんな生き物が現れるか分からない。
生き物を飼っていなくとも、
いざというときに頼れる獣医さんを調べておこう。
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