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〜さすらい猫探検記〜
しかしその“時”は一瞬にして終わった。
私が瞬きをした刹那、
遠方のぶち猫が逃げ出したのだ。
「どうしたのだ?」
「隊長!どうやら、居合いではなくて、にらめっこだったようです。」
「何だと?にらめっこ?」
「はい、お互い見つめあって、最後に
ぶち猫が吹きだすところが見えました。」
「吹きだす?それじゃ威嚇じゃなくて。。。。」
「そのようです。今データを解析します。」
なんだよ。。。面白くねえじゃないか。。。
「解析終わりました!今映像に出します!」
「よし、回線まわせ。」
モニタに映った灰猫の顔は、しかめたり伸ばしたり、変な顔だった。
はあ。。。
私はため息をついた。
部下達も不満なようで、あれこれ愚痴を言っている。
「なんだよお、迫力ねえなあ。」
「でかい図体して、見掛け倒しだねあいつ。」
「実は芸猫じゃねえの?」
「ああ〜時間の無駄だったなあ。」
「早く帰りたいよ。」
「今なら今晩のドラマに間に合うな。」
みんな好き勝手なこと言ってる。
まあ、しかたないか。。。と、!
拡声器のスイッチ入ってるぞ!
「物足り〜ん!さて、飯にするか。」
そうつぶやくと、灰猫は舌なめずりをして我々を凝視した。
「た、隊長〜!」
口は災いの元、我々は、自らの行為に恐怖した........
この記録もここが最後になってしまうのか?.........
(完)
(撮影地:神奈川県三浦半島南端市の島)
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