戦後にほぼ絶滅したとされながら、10年ほど前から増え始めた「アタマジラミ」に感染する 子どもの被害が拡大している。戦後世代の若い親らがふけなどと勘違いし、適切に対処 できていないことが一因とみられる。駆除薬に耐性を持つアタマジラミも国内で初めて 確認され、「国立感染症研究所」(東京)はサンプルの収集に乗り出した。 「これが卵かな」。広島県世羅町の甲山小学校で今夏、児童の頭髪をかきわけた男性 教諭がつぶやいた。髪の根本に1ミリ弱の白い粉のようなものが付着し、別の児童3人 からも見つかった。 町教育委員会によると、5小中学校で7月末までに58人の児童、生徒がアタマジラミに 感染し、駆除した。町教委は「前例のない大量感染で驚いた。何とか対応でき、ほっと している」。 国内で唯一のシラミ駆除薬「スミスリン」シリーズを販売する「ダンヘルスケア」(大阪市)に よると、アタマジラミは戦後、有機塩素系殺虫剤のDDTでほぼ全滅。71年以降に海外から 持ち込まれて再び増えたが、スミスリンが発売された81年から減少に転じた。 |
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