一般に温室効果ガスといえば、煙突から吹き出される二酸化炭素といったイメージが ある。ところが一部の国では、温室効果ガスの全排出量のうち、驚くほど高い割合を 家畜の「おなら」が占めている。その1つであるオーストラリアでは、こうした温室効果 ガスの排出量抑制を目指し、ウシやヒツジのおならを「カンガルー風」に改良するという 試みが進められている。 ウシやヒツジは、そのおならにメタンを含んでいるため、温室効果ガスを排出している ことになる。クイーンズランド(Queensland )州政府の研究員によると、オーストラリア の温室効果ガス全排出量の14%が、家畜のおならに含まれるメタンだ。農業依存度が さらに高いニュージーランドでは5割に達する。 ところがカンガルーの胃の中には特殊なバクテリアが常在しているため、おならに メタンが含まれていない。そこでオーストラリアの研究者らは、このバクテリアをウシや ヒツジに移植する方法を研究しているという。 同バクテリアは消化過程の効率を高めエネルギー吸収率が10-15%程度上がるため、 えさ代を数百万ドル浮かせることも可能とされている。干ばつに悩まされている オーストラリアの農業従事者にとって15%はかなり大きな数字だ。 しかし、バクテリアを分離するのに最低3年はかかるうえ、ウシやヒツジへの移植方法 も研究する必要がある。 |
自然
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地球温暖化が進む中、モンゴルの永久凍土の厚さが7年間で1−2メートルも減少して いたことが、国立環境研究所と慶応大の共同研究で24日、明らかになった。 20年後には観測地付近の永久凍土は完全に消失すると予測され、このままでは土地の 乾燥化が進んで草原がなくなり、住民の遊牧活動に大きな影響を与える懸念があるという。 モンゴルには国土の3分の2にわたる広大な永久凍土が存在するが、まとまった観測 データはほとんどなかった。凍土が解けると、地下に蓄えられている強力な温室効果ガス のメタンが大気中に放出され、温暖化をさらに加速させる悪循環を招く恐れも指摘されて おり、今後、さらに詳しい調査が必要になりそうだ。 |
サケの遡上(そじょう)シーズンを迎えた北の海で異変が起きている。サケ漁全盛期に 入ったにもかかわらず、青森、岩手両県の漁獲量が伸びないのだ。約20年前と比べると 漁獲量は約半分。地球温暖化の影響とみられ、北海道北部では好調だが、今後さらに 漁場が北上し、日本沿岸から遠ざかる恐れが指摘されている。 青森県によると、同県内のサケの漁獲量は昨年の7割以下(11月10日現在)。特に 県北部の津軽海峡周辺では昨年比65%、陸奥湾では昨年比40%にとどまっている。 岩手県でも不漁が続き、漁獲量は昨年の8割程度しかない。 両県のサケの水揚げ量はここ20年で半減。青森の漁獲量はピークだった平成2年に 比べて半分以下、岩手の漁獲量も6割弱にまで落ち込んだ。 |
ロンドン──体長2.5メートルとヒトよりも大きな「ウミサソリ」の化石の一部が、ドイツ西部で見つかった。 英国の研究者が20日、英科学誌に発表した。 英ブリストル大学の古生物学者サイモン・ブラッディさんらの研究グループは、数年前にベルギー国境に 近いドイツ西部プリュムで、約3億9000万年前の地層から、46センチと大きなかぎ爪の化石を発見した。 約4億年から1000万年間、この地域で生息していたとみられる、ウミサソリの一部だと判明した。 かぎ爪の大きさから、体長は約2.5メートルと推定できるという。 見つかった化石のウミサソリは、この地域にだけに生息したと見られている。約4億年前、この地域は 沼地もしくは河口付近だっという。 ウミサソリがここまで大きくなった理由には、空気中の酸素が高濃度だったからという説や、形態がエサを 取るのに適していて、他の種類との競争に勝ったからという説などがある。また、共食いをしていたために、 大きくなった可能性もある。 |
奈良盆地から大阪湾に流れ、「日本一汚い川」と言われている1級河川の大和川で、 アユの産卵場所が初めて確認された。国土交通省近畿地方整備局大和川河川事務所が 20日、発表した。昨年には大阪教育大の学生の調査で天然アユの遡上(そじょう)も 初めて確認されており、水質向上がさらに裏付けられた。 同事務所によると、大阪府藤井寺市内の大正橋から河内橋間の2カ所で11月に確認した。 孵化(ふか)間際の卵が河床の砂利などに付着し、25センチ四方の範囲に最大15個、 全体で計約5千個見つかった。海へ下る生まれたばかりのアユも計78匹確認し、 同事務所は推定で約4万匹が下ったと見ている。 |





