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高崎さんから貴重なコメントを頂いたのに、すっかり見落していた……
野>>> 歴史的假名遣が分らないと結局運用できないつていふ、
爺>> それは誤解だね。歴史的假名遣ひしか知らない人に向けて書く
爺>> なら、ああするより他に無かった訣で、例えば小学校で一から
爺>> 教へる際には必要ない。現に、「現
> 概ね妥當な御理解かと存じますが、この部分だけ割込すみません。
> 「ああするより他に無かった」
> といふより
> 「あれだけで濟んだ」
> ではないかと愚考します。
最初はどういふ事かよく分らなかったが、つまりは「その時点で歴史的假名遣ひ
によって、假名遣ひが比較的よく統一されていた」から「あれだけで済んだ」と
いふ事だらうか。正直なところ上げられてゐる例(具合、馬、その他)が「う
わっ、大変だあ」という以上によく分ってないので自信はないが、次のコメント
で、
> さういふ疑問が出ないほどに國民を標準化できたのはやはり歴史的
> 假名遣の功績だと思ひます。
と仰っているので、多分当らずと言えども……なんだろう。(その「疑問」が分
かってないのだが。)ともあれ、
> といふより、歴史的假名遣と現代假名
> 遣には原理的にほとんど何の違ひもないと、私は最近感じてゐます。
> 背景をなす思想によって不倶戴天の敵みたいに見えますが、片方に
> ある現象は必ずもう片方にもあります。昭和21年の『現代かなづか
> い』は、あれでなかなか的確な説明だと思ひます。
は、何の違和感もなく同意できる。(が、やはり問題は字音假名遣ひだな。)
> ちなみにローマ字ですとこのあたりを一から説明せねばなりません
> ので、ローマ字が「國字」となる日は遠いでせう。
そんな日は来ないのではないか、と私は思ってゐるが、それより、ローマ字がか
らんでくると「假名遣ひ」が一層面倒な事になる……。萩原さんは、「旧假名遣
ひで書く日本語」の中で、「いふ」の活用語尾が
ha, hi, hu, hu, he, he,
となって「きれいなものです」「外国人にも憶へやすい」なんて言ってゐる。し
かし、思うても見よ、後になって、その h は発音しないんだよ、しかも、イハウ、
でも、イアウ、でもなくて、イオウなんだよ、と言った日には殴られかねないぞ、
と私などは心配になる。なんでそんな無理筋を押すんだろね。
などといふのはしかし、むしろ高尚な悩みで、ヘボン式ローマ字では、「じ・ぢ」
はどちらも JI, 「づ・ず」はどちらも ZU で、あっけらかんとしている。しかも、
これはパスポートの中の名前では強制される……これはやりすぎではないか、と
も思ふが、外国人のための便宜と考へるならば、日本人が既に区別できてゐない
音を書き分ける事に意味はないのかも知れない。
でも、それを云ふなら、文字にした時の読み易さを改善するはずの、「は」「を」
はどうなる。それをあっさり WA, O としてしまって良いのか?
と、低級な方の「悩み」も絶えず、結局そこで思考停止して、「いや私は歴史的
假名遣ひで……」といふ思ひはローマ字には及ぼさない事にして、とりあへずの
心の平安を得てゐる。
いや、得てゐるつもりであるが、悲しい事に、DDSKK のローマ字入力では(多分、
他の IME でも同じだと思ふが)HA, WO, WI(ゐ) WE(ゑ)と入力するので、
そうそう「忘れたふり」はできないのであった。
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