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以前にも書いたと思うのだが、最近日本の古典が楽しい。
まあ、永井先生程度では古典とは言わないのが正しいと思うが、
明治は本当に遠くなった。
平成もすでに26年目、昭和は64年だから、大正でさえ
89年前と言うことだから、明治時代の小説は私にとっては
十分古典といえると思うのである。
仮に1年に100冊の目標を毎年クリアしても、平均寿命まで生きるとして
約25年しか残りがないので、あと2500冊しか読めない。
これは結構ショックなことである。
では、その中で何を読むべきかと本屋で考えてしまうことが多い。
勿論、現在は海外居住であるため、日本の本屋に行けるのは
精々年に数回、ここでどの本を手に取るべきか。
本来、SF好き(最近このブログでは、この手の感想はほとんど省略していますが)
特にハードSFがいい。当然、知る人ぞ知るペリー・ローダンは、
すべて読んでいるし、私の本棚には900冊以上のハヤカワSF文庫がある。
しかし、それだけじゃダメでしょと言う思いが強く、
教科書に載っていた作家は少なくとも1冊は読みたいという思いが
最近とみに強くなってきており、手に取ったのが今回はこの本である。
前置きが長くなりすぎたので、肝心の感想は短めにしよう。
(まったくの本末転倒であるがご容赦いただきたい)
主人公のお浪の生き方は、単純に言えば没落の人生である。
しかし、私あるいはあなた自身がその生き方をできるか
と問われれば、現在の私達にとってはできると答える人は
かなりの少数派であると思うのだが、その生き方を否定できるか
と問われた場合に否定すると答える人は、逆に少数派なのではないだろうか。
複雑さが毎年あるいは毎月増してゆく厳しい社会の中で、
日本人として持っている変わりにくいもの(決して変わらないとは思わないが)は
まだまだ残っていると思うのである。
何を言っているのかわからないという方が多いかとは思うが、
疑問に思われた方が非常に読みやすい本なので、ぜひとも手に取ってほしい
と思った1冊であった。
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