私の濫読日記

4/24 なんと今日は、下院選挙のための休日でした。

感想文(ミステリー)

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私としては、珍しくミステリーを2冊も立て続けに読んでしまいました。
 
その最大の理由は、ほかに手元に本がないということ。
別の記事でも後生かいせていただきましたが、小職は現在インド勤務中。
上海や深センにいた際には、少々お高くはなっている(大体1.6〜2倍)ものの、
日本の本を手に入れることができたのですが、ここではそれは全く望めません。
 
と言うわけで、他の駐在員の方から手持の本を借りる以外には手がないのですが、
どういう訳か、皆様揃いも揃って、ミステリーをお持ちになる。
と言うことで、他に選択の余地もなくミステリーに挑戦するしかなかったわけです。
 
さて、肝心のこの2冊ですが、正直を言えば暇つぶしには最適。といった印象ですね。
 
主人公の戸村流平は、烏賊川市に住む大学生。
これが結局2冊で、2件の殺人事件に巻き込まれ、元叔父(姉が離婚したため)の
鵜飼杜夫とともに密室あるいはそれと同等の状況での殺人事件を解明していく
と言う単純明快なミステリー。チャンチャン    はい、めでたしめでたし。
 
しかし、これだけの感想では、一応濫読のブログの管理人としては情けないので、
もう少しだけ追記いたしましょう。
 
主人公の住む町、つまり烏賊川市(イカガワシ)と言う名前一つとってみても、
作家の性格の一端が見えるのではないか追うところですが、
やはり、文中でも常に筆は滑りまくり、不必要な駄洒落や、ナレーションが多いのですが、
テンポが非常にいいので、それが全く不快感もなく入ってくる感じ。
 
ミステリーの質を問われると、私の場合は、こちらはほとんど読まない分野ですので
あまりきちんとした評価とはならないかもしれませんが、ちょっと無理があるかな。
 
でも、飛行機や電車の中で読むには申し分がないと言わせて頂きましょう。

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私にとって8作品目の森さんです。
いつものことながら、流れの軽快さは好きですね。

おどろおどろしさとか、残酷さとか、全く無縁のところで動いている感じですよね。
確かに常に殺人事件が起こるわけですが、実にあっさりしたもので
そのあたりが森さんの人気の秘密でもあるんでしょうね。

ただし、今回の作品は前作「幻惑の死と使途」と微妙に重なり合っていて、
多少物語りに複雑さを加えているあたりが、これまでの作品との違いでしょうか。
でも、いつもの通り(500ページもありますが)あっさりと読み終えました。

やはり、主人公の2人の性格によるところが多いのでしょうね。
しかし、今回の作品では本当に犀川先生の出番は少なかったですね。
S&Mシリーズと言うより、MついでにSシリーズといったところでしょうね。

この本の解説を、森浩美さん(どなたか、存じませんが・・・)書いているのですが、
その中に次のような記述があります。『著者を含め日本のミステリー作家は大変だ。
日本人気質とでもいうのか、物語を楽しもうと言う姿勢で本と向かい合うのではなく、
見破ってやろうという姿勢だから。』
そうなのか、それは知りませんでした。私の場合、内容が面白ければ(勿論、極端に
アクロバチックなトリックは好きになれませんが)犯人など最後のページまでわからなくても
一向に気にならなかったのですが、この解説を読み私の読み方が普通でないかもしれない
と言う疑問を持ってしまいました。それで、私のミステリーの感想は他の方と違うのかと
納得した次第です。(笑)


【蛇足】
現在、飛行機の時間調整で上海の浦東空港の喫茶の片隅でこれを書いています。
これから、深センまで約2時間の旅となります。まだ、搭乗の時間まで
1時間以上あるんであよな。さて、どうやって時間をつぶしたものかな〜。

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表紙の絵がどうしても気になり、買ってみた本である。
私にとって、本との出会いは案外こんなことが多い。
表紙がいい、題名が面白い、そう言えばこの本誰かのブログで見たな、
この間読んだ本にこれのことが載っていたな、と言ったところが半分。
残りの半分は、これまで読んで来た作家の未読本をあたるということになる。

買う前に帯もまともに読まなかったりすることが、結構あるのでこの本も
全くの先入観無しに読みだした。実は、題名と表紙の絵(上を参照)から
てっきりホラー系だと思っていたのだ。

最近の私の読書の傾向を簡単に分析するとこんな感じになる。
ファンタジー < ミステリー < ホラー < SF < 純文(それとも、左以外かな)

当然、本の購入に関しても上記の順序は、無意識のうちにも働いている。
まして、折原の名前も知らないのであるから、ミステリーであれば買わなかったかも。

でも、内容は結構面白かった。ミステリーファンといえない私にとってでさえ、
技術的な(トリッキーな部分)面では、難易度が低いと思われるので、本格的な
ミステリーファンにとっては、その点で非常に物足りない作品かとも思うが、
私にとっては結構楽しかった。

その理由は、この本の中に出てくる一連の絵である。黒をバックに静物が描かれるパターンが
多いのだが、その絵を結構小説の中で解説してくれる。その解釈が面白くて
結構読み進んでいた部分がありそうである。と言うことで、その絵に乾杯。
(とは言っても、コーヒーですけどね)

これをミステリーに分類しようか迷いましたが、とりあえずミステリーとしておきます。

この本には、「肌色の月」「予言」「母子像」の3作が収められています。
「肌色の月」に関しては、非常に残念な話ですが、十蘭がこれを完結する前に
癌で亡くなったため、最終章のみ十蘭の奥様である幸子夫人によって
書かれているため、それまでの実に平凡な書き方(語り方?)をしているようでいて
なんとも爽快な文章が一気に興ざめしてしまいますし、ストーリーと言うより
粗筋に近い運びとなってしまうため、作品の面白さを半減させてしまっています。
しかし、それを幸子夫人のせいにするのは、あまりにも酷でしょうね。
それだけ、十蘭の筆がすばらしかったと言うことの証明だと考えたいです。

この本も随分久しぶりに読み直した訳ですが、改めて読んでみると
やはり驚かされます。

まず、十蘭は昭和32年になくなっていますが、この小説の新しさはどうしたことでしょう。
すでに50年が経過しようとひているにもかかわらず、全くそのギャップを感じさせません。
勿論、そこかしこに出てくるミステリーとしての小道具や生活の様式は、
現代とは当然異なるのですが、それぞれの物語の持つ味わいには何の違和感もありません。

久作や乱歩などを読んでいても感じることですが、先駆者であった人達と言うのは、
何時まで経っても新しいものなのかもしれませんね。

それと文章に本当に無駄がない。確かに内容的には若干矛盾したりする部分も
無い訳ではないのですが、1字1字吟味された面白さとでも言うのでしょうか、
単なる日常会話さえも贅肉が無い感じがします。だからこそ、文章が非常に流れるし、
リズム感がいい。(怒られるかもしれませんが、虫太郎とは大違いですね)

文体も時代も内容も異なりますが、漱石のト書きの文を思わせます。

また、十蘭をきちんと読み直してみたくなりました。この他には、「魔都」ぐらいしか
読んだことはないのですが、折を見て他の作品も捜してみようという気になりました。

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この本は、前にも読んだことがあるはずなのですが、全く記憶に残っておらず、
初めての本として読んだ次第です。

本書には、「完全犯罪」「白蟻」「海峡天地会」の3作が納められているのですが、
当時は、本格ミステリーの先駆けというような評価だったようですが、
私としては、本格派からは少々ずれているのではと感じる部分が多かったですね。

正直な感想は、ちょっと懲りすぎかなと言う感じですね。
薬殺にしても、相当にその知識のないかでないとその真偽のほども理解できませんし、
なんとなくそうなのかな、と言う理解のままで読まなければならない。
確かに、多くのミステリーで薬殺は使われている訳ですが、
虫太郎の場合は、それを複合させることにより、心理面での変化、肉体面での変化等を
あまりに微に入り細に入り説明するので、読み進めているうちにストーリーを忘れてしまいそうです。

それ以外にも、本人の錯覚を利用する殺人のケースでも、その錯覚の使用の仕方が
あまりに複雑すぎて、そこまで思い通りになる保証はどこにもないぞと言う感じです。

しかし、この3作の中では「白蟻」が一番面白かったですね。その殺人方法はともかく、
そのスチュエーションと心理描写、流石と言った印象です。

当時の流行だったのでしょうが、乱歩にしても、正史にしても、殺人事件とおどろおどろしい
人間関係が捜索する点では、共通事項があるように感じます。
個人の資質にその原因を求めていく乱歩に対し、血や土地に原因の一部を負わせていく正史に対し、
虫太郎は心理学や科学にその基礎を置いた点では、賞賛に値するものの、
私個人としては、前者の2人の方が、肌に合いそうです。

それと、蛇足になりますが、この本では3名が解説を書いており、なんと約80ページもあり
それには、少々びっくりしました。

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