|
陸上競技のようにコースに物理的な障害がなくとも、
またルール上の複雑さがなくとも、
人が全能力を出し切るということは難しい。
短距離であってもそうだ。
実はよい成績が出ても、それが本人が出しうる
限界だといいきれるものはない。
だからさんざん本気を出して予選を戦ってきた人が
オリンピック決勝でとんでもない記録を出すこともある。
こんなことを考えるようになったきっかけは
サッカーというスポーツを見て考えて、
この種目の過酷さがよくわかってきたからだ。
陸上競技でマラソンに次ぐ長距離走は1万メートルだ。
サッカー選手は一試合で同じ距離を平均して走っている。
しかも芝生というやつはヒザ、足首、腰への襲撃が和らぐ
代わりに、踏み出すのにパワーが必要だ。
これはかつて市民マラソンをしていた頃に膝を痛めて
しまったために、芝生の上を走っていたときの実感に
基づいている。
関節の調子が良い限り、アスファルトの強い跳ね返りは
気持ちがいいのだ。
加えてサッカーはスピードの緩急や方向の急激な変化が
重要な武器となる。等速のときよりも加速と減速のとき
に強烈な負担が筋肉にはかかるのだ。
|