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新潟空港線、東京直結鉄道のような実現性が薄い鉄道路線に対してだけではなく、最近運行が開始された北海道新幹線をひっくるめ、鉄道に対する目線は冷ややかだ。
それに対し、道路でそのような話を聞いたことはない。 だからと言って外国と同様、車に頼る社会のままにするのはいただけない。 私は少しでも無秩序に鉄道不要論を唱える輩を減らすべく、危うい立場ながら鉄道のメリットを紹介していく。 鉄道のメリットは、大体交通の便を良くすることにしか着目されないのが普通だ。 だが、鉄道は動いていることだけが長所ではない。 それ以外の長所とは"宣伝効果"だ。 宣伝とは言っても、CMやポスターによるものとは異なる。 ここでの宣伝とは、地図に載ることだ。 鉄道の線路は地理の授業でも習うように、白と黒の線で表されている。 だが、鉄道が廃止された後の先である、バス路線は地図に載らない。 私は大手検索サイトの地図を直接見たが、どうやってもバス路線を知ることは出来ない。 せいぜい確認できるのはバス停の存在だけだ。 バス路線を更に高規格にしたBRTですら地図には載らない。 絶対とまではいかなかったが、それでも地図に載っている路線はガイドウェイバスである『ゆとりーとライン』の一部区間と、東日本大震災で被災した気仙沼線、大船渡線の駅の位置だけだ。 現状では地図に載らないからと言って、それぞれ個々の努力で地図に載せようが、無駄な努力。 これからは地図を見る時に見る地図はGoogle mapかYahoo!地図のような、ネットで確認する時代だからだ。 つまり、地図に載る鉄道と載らないバスとでは天と地の差なのだ。 鉄道とは、自分達の街がどこにあるかのアピールする象徴であり、広告塔だ。 黒字経営が当たり前と思ってはならない。 それは食べ物を食べることで必ずお金が貰えると思っていることと同じ意味だ。 グルメタレントであれば貰えるかもしれないが、大半の人はお金を払うことで食べ物を食べている。 誰もがその"グルメタレント"であると思ってはいけない。 鉄道の経営が危ういと思うのであれば、鉄道にも年金制度のようななものを入せよ。 老人や弱者を養う気持ちがあるなら、その人達の脚を守る気持ちも持て。 それに、近年聞くようになった"クールジャパン"で、鉄道を護るべきだ。 正直アニメをクールジャパンに指定することでいいことがあるという話は聞かない。 海外からすれば、鉄道が遅れず・どれくらい遅れているかがすぐ解る鉄道はまさしくクールジャパンなのだ。 鉄道は古来の宿場町。 江戸時代、中仙道、東海道のような街道には宿場があった。 街とは、人が来るところで発展する。 宿場とは近場に居ない人を招き入れる為の目印だ。 宿場は、言わずもがな現代における駅に値するもの。 地図に載り、人が集まるものを中心に開発をしていくのは当然のこと。 だからこそ、駅のような集結スポットは街づくりの際に必要なのだ。 最近の日本は東京へ集中している。 その流れを打ち砕くのが理想なのだが、それを止めるつもりがないのであれば、冷酷な提案もしておく。 どうせ中央に人を持っていく気があるなら、いっそ出来た空地を整理して、人がいない場所に"原子力発電所"のような危険物を造ればいい。 『迷惑のかかることは余所でやれ』とは誰もが口にする常識ではないか。 そうして、かつてハンセン病患者を強制的に隔離してきたように、科学的にも証明されている本当の有害物である原発を隔離すればいい。 沖縄でよく聞く基地問題も鉄道で解決が可能だ。 基地の場所を移動できないのであれば、人を移動すればいい。 多くの人や物を効率よく、定時で運ぶことが出来るのが鉄道だ。 誰もが23区から23区へ通っている訳ではない。 小田原から東京へ通う人もいれば、福島から仙台へ通う人もいる。 時間厳守を要とする我が国において、その定時制を守る為の武器を捨てる行為は矛盾である。 ここまで鉄道を推しているのであれば、反論として、"我田引水"を出してくる者もいるだろう。 確かに国鉄末期に誤った政治によって、人口の低い村に鉄道を敷かせた"我田引鉄"を認める訳ではない。 だからと言って、東京からたいして離れておらず、市制が出来る程栄えている都市をそれと同意義にするのはおかしな話だ。 東京から若干離れた程度の都市の車社会は酷い物であり、速度超過は当たり前。 その上人口が多いために交通量も多く、とても定時制は確保できない。 交通事故で死亡事故を多く起こしている県として有名な埼玉県・群馬県は共に東京から電車一本で行ける距離にある。 そして、二県には条件緩和前に施行をした特例市・中核市がそれぞれ複数存在する。 このようなまとまった人口の存在する都市でのマイカー通勤者を鉄道に移行させてもなお、採算が取れないとするのはいかがなものか。 それに、お得意の環境問題にも鉄道は有効だ。 排気ガスで有害物質を出すのは、気動車も車も変わらない。 だが、多くの人が乗る気動車一台と複数の車ではどうか。 科学的根拠はどうであれ、有害物質が一つなのと複数なのとでは、一つの方が見栄えはいいはずだ。 現在、電気自動車が開発されたように、非電化路線にも電気を蓄えて走行する『電気で動く気動車』が実用化されている。 ―【要約】――――――――――――――――――――――――― 鉄道は街をアピールする象徴であり、人を動かす手段である。 合法的に人を動かすなら鉄道を使え。 |
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