時事随想抄

国家と国民のための政治を考える

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今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。昨日は、リルケの『Geschichten vom lieben Gott』(1899年)に収められる「ヴェニスのユダヤ人街の一情景」に主人公として登場し、最上階に住んで人々を見下すことを望むユダヤ人の長老の性格が、まさに、ルシファー(モロッコ神Moloch, Malkut)の飽くなき支配欲の塊であり、常に最も高い地位を狙うという性格に通じる点を指摘いたしました。
 
このお話をヨーロッパにおける「反ユダヤ主義anti-Seminism」問題との関連で引用している『ヴェニスのゲットーにて:反ユダヤ主義思想史への旅』(徳永恂、みすず書房、1997年)は、以下のようなこの物語の‘サブ・テーマ’を紹介しています。
 
それは、老人の孫娘の物語です。老人がまだ下の階に住んでいた頃、「エステル」という名前の孫娘がおりました。この蠱惑的な孫娘は、ゲットーの外からひそかに通ってきていたイタリア人貴公子の子供を、最上階の部屋で人知れず産み落とすのです。公にできないスキャンダルとも言うべきお話しなのですが、孫娘を介した貴族との縁が、金細工師(ゴールドスミス)であった老人を最上階に押し上げたことは想像に難くありません。
 
このサブ・タイトルのお話しは、ユダヤ人老人によって象徴さる‘ユダヤ人’たちが、最も高い地位を掌握するために用いた常套手段を表現しているように思えます。婚姻、あるいは、婚外子(隠し子、非嫡出子…)を足がかりとして、王室や貴族を含む上流階級に入りこんでいくという‘ユダヤ人(白いユダヤ人は白いユダヤ人同士でのみ婚姻することから、おそらくは、黒いユダヤ人)の、籠絡という’ふしだら‘な手段を文学作品として表現していると考えられるのです。1930年代にドイツに駐在していた邦人の間で、ユダヤ人女性が「くのいち(女性忍者)」という隠語で呼ばれていたことも、このような常套手段の存在を示唆しているでしょう。
 
リルケ自身の母もユダヤ系であり、祖父にあたるその父が枢密院顧問であったことを踏まえますと、当時、既にユダヤ人達は、社会の上層部に浸透しております。あるいは、リルケはユダヤ社会の内部事情に通じており、アンネ・フランクと同様に、内部告発したのかもしれません。

「エステル」というこの孫娘の名は明けの明星すなわち、ルシファーを意味しており、また、ハンガリーのユダヤ系貴族、エステル・ハージ家に因んでいるとも考えられます。ロスチャイルド家・サスーン家・イエズス会を中心とした「黒いユダヤ人」の国際組織が、ヨーロッパにおきまして、王室、政治、経済といったあらゆる分野において著しく台頭してきたヴィクトリア女王の時代にリルケがこの物語を書いたことも、黙示(暴露)的であると言えるでしょう。
 
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(続く)

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