時事随想抄

国家と国民のための政治を考える

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今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。チャールズ・ディケンズの小説『二都物語』(1859年)こそ、イルミナティーが信奉する「蛇鷹の輪思想」が人類に齎す災禍を予言した作品であるのかもしれません。それは、まずもって、以下のその書き出しから認めることができます(英文の原本をまだ入手しておりませんので、邦訳本の『二都物語』(中野好夫訳 新潮文庫)を用います)。
 
―― それはおよそ善き時代でもあれば、およそ悪しき時代でもあった。知恵の時代であるとともに、愚痴の時代でもあった。信念の時代でもあれば、不信の時代でもあった。光明の時でもあれば、暗黒の時でもあった。希望の春でもあれば、絶望の冬でもあった。前途はすべて洋々たる希望にあふれているようでもあれば、また前途はいっさい暗黒、虚無とも見えた。人々は真一文字に天国を指しているようでもあれば、また一路その逆を歩んでいるかのようにも見えた――要するに、すべてはあまりに現代に似ていたのだ。――
 
フランス革命の時代を「現代と似ていた」とするディケンズの表現から、18世紀後半のイギリスは、革命期のフランスと同じような状況になりつつあったことを窺えます。当時、カール・マルクスはロンドンに滞在し、大英図書館にて執筆活動に勤しむと共に、共産主義思想の流布に努めていました。英国は、マルクスの扇動によって共産革命が勃発しかねない状況にあったのでしょう。
 
ディケンズは、『二都物語』の序において、「革命前、また革命中におけるフランス国民の状態に関して言及した箇所は、すべて(どんな小さな言及にいたるまで)信頼するにたる証言にもとづいてなされたものであり、」と説明しており、ジャーナリストであったディケンズは、綿密な取材を通して、事実に基づいてこの小説を書きあげたと考えられ、『二都物語』は、時代小説の域を超えたドキュメンタリー性の高い作品です。そして、こうして執筆された『二都物語』に描かれたフランス革命の様相や構図は、20世紀に入って相次いで起こったロシア革命などの共産・プロレタリアート革命の様相と実によく似ているのです。あたかも、これから起きる共産革命を予見していたかのように…。
 
その理由は、ディケンズが、この両革命を操る影の権力体による世界支配計画のスケジュールや思考や思想を熟知していたからなのでしょう(ディケンズにもユダヤ系の血脈が流れており、内部告発であったのかもしれない…)。同じ権力体によって”上下挟み撃ち”が計画されていたからこそ、フランス革命の惨状が、ロシア革命においても繰り返されたと推測されるのです。

そして、この同じ権力体、恐らくはイルミナティーは、現代でも隠然たる力を保持しているとすれば、我々は、最後の審判の日に向けて、再度、”蛇鷹輪の思想”の構図に囚われている、あるいは、囚われつつあるのかもしれません。ディケンズが”現代”と語る時、それは、再びイルミナティーの脅威が迫り、混沌とした状況にある今日という時代のことではないか、とする奇妙な感覚に襲われるのです。
 
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(続く)

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