時事随想抄

国家と国民のための政治を考える

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 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。去る5月13日にNHKで放送されました『人類誕生』は、以下のように、論理破綻や矛盾があるように思えます。

  

①今日の人類すべてを意味する「現生人類」の直接的な祖は、「ホモ・サピエンスHomo-Sapience」とされているが、番組は、「ホモ・サピエンス」を、現在サハラ砂漠以南に住む純粋な黒人種と凡そ同一視している。Wikipediaによれば、「ホモ・サピエンス(ラテン語: Homo sapiens、「賢い人間」の意)は、現生人類が属する種の学名である。ヒト属で現存する唯一の種で、ネアンデルタール人などすでに絶滅した多くの旧人類も含む」。すなわち、色が白く、金髪、碧眼のネアンデルタール人もホモ・サピエンスの一種であるにも拘わらず、NHKの番組の定義に従えば、ホモ・サピエンスは、黒人種のみということになってしまう。
 
②現生人類の発祥の時期に、地球上には、「NHKの定義によるホモ・サピエンス(黒人)」と、ネアンデルタール人(白人)の2種類しか存在していなかったかのように扱っている。人科のホモエレクトスHomo erectusが、およそ180万年前から7万年前ぐらいまで地球上にあったように、他にも人類種があり、現生人類の発生を「ホモ・サピエンス」と「ネアンデルタール人」のみで説明しようとする番組のコンセプトは、アジア系の存在を説明していない。

③仮に、NHK説が正しければ、ヨーロッパに移動したホモ・サピエンスは、僅か数万年の間に、居住地の気候に適用して容姿が黒人から白人へと変化したことになる。このような全体的、かつ、短期間の遺伝子上の変化はあり得ないのではないだろうか(ダーウィンの進化論からは説明できない…)。

④番組の最後の方に、イスラエルにおけるホモ・サピエンスとネアンデルタール人との接触問題を扱っていたが、仮に、ホモ・サピエンスがアフリカを出立した直後に混血が起きていたとすれば、ネアンデルタール人が今日の人類に残した遺伝子は、番組内で紹介された2%を遥かに越えているはずである。

 

 では、なぜ、NHKは、このような矛盾に満ちた番組を製作したのでしょうか。その目的と理由につきましては、明日の本ブログにて扱いますが、この矛盾点に注目いたしますと、NHKの説明とはまったく異なる現生人類発生の歴史が見えてくるのではないでしょうか。


 

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(続く)

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