時事随想抄

国家と国民のための政治を考える

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 今日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が記事を書かせていただきます。フリーメイソンの活動をめぐって、「表」はフリーメイソン、「裏」はイルミナティーの活動となり、その活動の進んだ先の結果は、やはり「裏」の目的に沿ったものとなってしまった典型が、フランス革命の混迷であることは、昨日、指摘いたしました。
 
このことは、ナポレオンの登場にも表れております。フランス革命は、基本的には、君主などの支配者層による独裁政治によって、自然法としての国民個々人の基本的権利が侵害される問題に端を発していると言うことができます。ジャーナリストであったディケンズが、綿密な調査をもとに著した『二都物語A Tale of Two Cities』によりますと、ルイ16世とマリー・アントワネットは必ずしも悪人ではなく、啓蒙思想の影響を受けていたようですが、フリーメイソンの「裏」の活動にとりまして、こうした啓蒙君主は‘邪魔’であったようであり、断頭台へと送られてしまったのでしょう。
 
いずれにいたしましても、人々の問題意識は、「君主などの支配者層による独裁政治によって、自然法としての国民個々人の基本的権利が侵害される問題」にあり、それ故に、フランスは共和政へと向かったわけですが、ジャコバン共和政体による混乱のさらにその先に、皇帝ナポレオンが登場してまいりましたことは、まさにフリーメイソンの「裏」の活動、すなわち、イルミナティーの活動の怖さを示しております。
 
フランス革命によって、フランスには、ブルボン王朝に替ってナポレオン王朝が開かれました。ナポレオンはイルミナティーのメンバーであったとする信憑性の高い説があることに示唆されますように、フランス人ではなく外国人のコルシカ人であって、フランス史上初めて国民に対して銃を向け、さらには、防衛の域を超えて侵略戦争を遂行する皇帝ともなったナポレオンには、‘外国人による支配’、‘売国奴’、そして‘暴力主義’というイルミナティーが好む要素を散見することができるのです(徴兵制の創設によるナポレオンの‘人海戦術’は、ヨーロッパの平和を乱し、周辺諸国にとりまして大きな脅威となったはず)。すなわち、ブルボン王朝よりも、なお悪い暴力主義の独裁王朝がヨーロッパの中央部に出現してしまったと言えるでしょう。
 
イルミナティーは、人間の理性や知性、そして基本的人権の保障に基礎を置いたギリシャやローマの民主政治を起源とする共和政体よりも、独裁・世襲王朝を好む傾向にあります。それは、人類の非文明化・動物化・家畜化をともなうイルミナティーの世界支配計画におきまして、独裁・世襲王朝の方が都合がよいからです。かくて、フランスにナポレオンが登場することとなったのでしょう。

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(続く)

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