時事随想抄

国家と国民のための政治を考える

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本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。芥川が、「煙草と悪魔」の最後に「それから、ついでに、悪魔のなり行きを、簡単に、書いて置こう…或記録によると、彼は、南蛮寺の建立前後、京都にも、屡々出没したさうである。松永弾正を翻弄した例の果心居士と云う男は、この悪魔だと云う説もあるが、これはラフガディオ・ヘルン先生が書いゐるから、ここには、御免を蒙る事にしよう」と述べていることから、芥川が、ラフガディオ・ハン(小泉八雲)に対しまして、悪感情を持っていたことがわかります。
 
本ブログにて、再三にわたり、芥川龍之介は、反イルミナティー文学の旗手であった点を指摘しておりますので、その芥川が嫌悪していたハンは、親イルミナティーの立場にあったと推測することができます。ハンは、自らが学んだイエズス会系の学校に対して、批判しておりますので、矛盾しているように見えるのですが、イエズス会が、フランシスコ派と反フランシスコ派に二分していた点が、このような矛盾を氷解させるようです。
 
現在のイエズス会は、フランシスコ教皇が、イエズス会の出身であって、「フランシスコ」という名を用いておりますように、ほぼフランシスコ派によって占められておりますが、20世紀後半までは、その勢力は拮抗していたようです。ハーンの時代もそうであり、ハーンが非難していたのは、イエズス会の反フランシスコ派であったと考えることができるのです。
 
ハーンの母親は、ギリシャ人ですが、アラブ人の血を引いていました。イスラム教に近いバビロニア系ユダヤ教を通してのアラブ人とイルミナティーとの関連、そして、アラブ発の黒人至上主義問題については、本年3月27日と28日の両日にわたり「黒人至上主義はアラブ発?」と「オイルマネーと黒人至上主義の関係」というタイトルで扱いました。このことから、ハーンは、「黒いユダヤ人」に親近感を持っていたと推測することができるのです。Wikipedia(日本語版)によりますと、ハーンは米国に在住していた時期に、州法に違反して、黒人との混血女性と結婚しようとしたことも、こうした推測を補うでしょう。
 

このように考えますと、ハーンにとって、悪魔の化身の果心居士はヒーローであり、「果心居士が絵の中から船を呼び出し、船に乗り込むとそのまま絵の中に消えていった」という伝説を、ハーンは、むしろ英雄譚として『日本雑記』の「果心居士の話」として記したのかもしれません。


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(続く)

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