時事随想抄

国家と国民のための政治を考える

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本日も、古代・中世史研究家の倉西裕子が、記事を書かせていただきます。一昨日、NHKのドキュメンタリーにて、第二次世界大戦中、ガダルカナル島において陸軍一木師団による空港の奪還作戦の失敗について扱っておりました。
 
この空港奪還作戦の失敗は、一木師団の無謀な特攻作戦によるものとされ、戦後、その責任は、すべて一木氏に負わされるものとなっていたようです(一木大佐は自決され、一木氏のご遺族は、戦後、大変肩身の狭い思いをされてきたそうです)。ところが、綿密な調査を通して、ドキュメンタリリーは、その原因が当時の海軍と陸軍の対立にあり、海軍が、一木師団を騙して“おとり”として使った点にあることを暴いておりました。
 
ガダルカナル島の奪還作戦は、陸海両軍の共同作戦として実施されました。しかし、海軍は、目先の米艦隊を撃破することに気を取られて、ガダルカナル島へ最新鋭の戦車などを配備するために密かに展開していた米軍の大規模輸送船団を見逃すという致命的なミスを犯した上、空港で一木隊と米軍を戦闘状態とすることで、米軍を空港に惹きつけている間に、背後から米艦隊を奇襲しようという計画を立てたのです。こうして、意図的に、一木隊は、海軍の謀略によって無謀な攻撃に向かわされることとなったのです(特攻を意図していなかったにもかかわらず、結果的に特攻に見える無謀な作戦となった)。輸送船団によって米軍が軍備増強されていたこと、そして、一木隊との無線を繋ぐ役割であった日本海軍の艦船が、その持ち場を離れたことによって、情報が遮断されてしまった一木隊は、米軍にすっかり取り囲まれることになり、完全に孤立無援となった一木隊には全滅という悲劇が待ち受けていたのです。
 
こうした悲劇は、海軍と陸軍がこのような深刻な対立状態にあって、はたして日本には戦争を遂行することが可能であったのか、否か、という疑問を提起しております。そもそも、『大日本帝国憲法』は、陸海軍は、天皇の統帥するところとされておりますので、国民は、陸軍も海軍も天皇一人に統帥されているのであるから、両軍はよく統制・調整がとれており、一致協力して戦争にあたっていたと信じていたはずです。ところが、それは、幻想に過ぎなかったようなのです。海軍は、陸軍を騙して、全滅となることを承知で攻撃に向かわせるといった背信行為を行っており、協同作戦はうまくゆくはずのないものであったのです(結果、日本軍はさらに凡そ3万人の死傷者を出してガダルカナル島より撤退)。
 
 日本国は、古来、侵略されたことの無い国であり、その理由をめぐっては、“天皇が、神祇祭祀によって日本を護っているから”であると多くの国民が考えていたはずです。従いまして、神祇祭祀に加えて統帥権も天皇にあるのだから、日本が戦争に負けるはずは無いと信じていたはずです。しかしながら、現実には、陸軍と海軍は一国の軍隊としては機能しえないほど鋭く対立しており、戦争が続けば続くほど、両者の対立に起因して被害が広がる構図となっていたのですから、『大日本帝国憲法』は、国民にむしろ“皇軍”という脆くも崩れゆく幻影を与えていたことになるのです。
 
 イルミナティーの主導した明治維新によりまして、日本古来の天皇家は滅ぼされ、大室寅之助、西郷隆盛、呉亀力からなる「チーム明治天皇」として“明治天皇”が置かれた可能性が極めて高いのですから、軍隊組織をめぐりましては、より現実に則した組織とすべきなのでしょう。

 
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(続く)
 

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