人はどんなところからでも再生できる!
深い悲しみを乗り越えて、復活・再生・成長する!
今回、東北地方から関東にかけて大きな地震がありました。
大きな地震の揺れと津波で、広範囲で大災害になっています。
このような予測できない災害や事故に出会ったとき
私たちは不安や心配、そして深い悲しみや苦悩を体験します。
愛する人の死、大好きなペットの死、家の倒壊、会社の倒産、
大きな怪我など、大きな喪失感や悲しみを味わいます。
一般的に、人は重大な喪失感を経験すると、
それが癒されるまでに大変長い期間苦しみ、心身を病みます。
深い悲しみと大きな不安や恐れの反応はうつとは違います。
しかし、あまりにも深く傷ついていると回復が遅くなり、
そのことがきっかけでうつになる場合があります。
人は必ず、癒され・再生・復活・さらに成長します。
人は、他の人々の温かい心に触れ、癒され・復活・成長します。
人はどんなことがあっても、幸福に向かって成長し続けることができます。
人間が”ショックから回復に向かう5段階”を説明します。
この”ショックから回復に向かう5段階”を知っておくと
自分自身だけではなく、家族や友人など周りの人達とも
お互いに心のケアーをすることが出来ます。
怖れや不安から回復するための予防そして治療にもなります。
【ショックから回復に向かう5段階】
第1段階 ”現実を否認する”
あまりにもショックが大きく、自分の身になにが起こっているか
信じることが出来ません。茫然自失して、何が起きているのか
全く把握できません。このプロセスは通常長くは続きません。
第2段階 ”怒りの噴出!”
第2段階の反応は、「自分以外のだれかに対する強い怒り」です。
例えば、地震で家族を亡くした場合、地震に対する強い怒りを感じます。
死んだ人に「何で自分を残して死んだんだ」という怒りを感じたりします。
これは、特別なことではありません。
こういう状況を体験する人々に大抵起きる「正常な人間的反応」です。
この段階では、こんなことを許した”天”や”神仏”に対する
何らかの怒りを感じる人も多いのです。
しかし、日本人のように抑制することになれている民族は
怒りは無意識に抑え込んでしまうことも多く、表面的には
気がつかないことが多いのです。
第3段階 ”怒りの対象が自分に罪悪感や無力感となって出てくる”
第3段階になると、自分に対する罪の意識や無力感が出てきます。
この段階では、「何でも自分のせいだ」と考えます。
特に理由がないことであっても、「自分がダメだから〜だ」
「自分のせいで〜になってしまった」と自分を責めます。
「ああすれば良かった」「こうしなければ良かった」と、
自責の念が次から次に湧き出てきます。
自分の存在を否定し、憎むようになる場合もあります。
正当な理由なしに、自分自身を痛めつけるのです。
大抵の人はこの段階を1〜3週間で通過します。
この段階でうまく昇華できないと、うつ状態になり長く続く場合があります。
一生自分を責め続けたケースも 珍しくはありません。
第4段階 ”真の悲しみと出会う”
一時的な興奮状態が収まると、「真の悲しみ」と出会います。
これはもっとも大切な段階です。
深い喪失感から復活するには、男女ともにしっかりと悲しみを
全身全霊で体験することが必要です。
こんな時に、心からすべてを受け入れてくれる友人や家族がいれば
しっかりと泣き、悲しみを全身全霊で味わうことができます。
このとき、感情を抑え、悲しみを味わうことができないと、
長く苦しみを引きずることになります。
深い悲しみを表出しないで蓄積してしまうと、それが潜在化して、
うつになる場合があるのです。
第5段階 ”癒され・成長し・前進する”
第5段階は、復活と成長の段階です。
災害に出会う前よりも 人生に立ち向かう勇気と希望を獲得します。
人には潜在的に、この段階が組み込まれています。
失意から復活した人は、強い喜びと成長を手にしています。
「あのことがあったから、今日の喜びがあるのだ」
という肯定的な段階です。
大きく成長し、人間的に成熟し、幸福度を高めることができます。
多くの人は、大きな喪失感や苦悩を経験すると、この5つの段階を
通ります。3週間から3ヶ月ぐらいの間でこのプロセスを体験します。
もちろん、優秀なカウンセラーや心を支えてくれる家族や友人などが
いれば、期間は短くなることがあります。
人は復活・再生・成長のプロセスを内部に持っています。
これは傷を治す自然治癒力のようなものです。
ですから、このプロセスを知って少しでも早く喪失感や苦悩を
乗り越えていってもらいたいと願います。
傷ついた方の支えがうまくできるように、家族の方や友人の方に
プロセスを理解していただきたいと思います。