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ドセタキセル(タキソテール)
商品名 タキソテール注 メーカー アベンティス
分類 アルカロイド製剤>イチイ由来抗腫瘍薬>ドセタキセル水和物(毒)を含む製剤
処方目的・適応
[ドセタキセル水和物の適応症]乳がん,非小細胞肺がん,胃がん,頭頸部がん,卵巣がん,食道がん
[パクリタキセルの適応症]卵巣がん,非小細胞がん,乳がん,胃がん
解説
1960年代後半に NCI(アメリカがん研究所)が大規模なスクリーニング・プログラムの一環として,太平洋イチイの樹皮の粗抽出物を試験した結果,それからの抽出物質であるタキソールが幅広い抗腫瘍活性を示しました。
しかし,原料の供給の問題や副作用のため,それに代わるものとして西洋イチイの針葉から抽出したドセタキセルが開発されました。
ボックス・ウォーニング
警告(1)[ドセタキセル水和物]本剤の使用による骨髄機能抑制(主に好中球減少),重症感染症などの重い副作用や,本剤との因果関係が否定できない死亡例が認められています。
(2)[パクリタキセル]本剤の骨髄機能抑制に起因したと考えられる死亡例(敗血症,脳出血),また高度のアレルギー反応に起因したと考えられる死亡例が認められています。本剤による重いアレルギー症状の発現を防止するため,使用前には必ず前投薬を受けなければなりません(前投薬を実施した場合でも死亡例が報告されています)。重い過敏症状が発現したら,本剤を再使用してはいけません。
(3)両剤とも使用に際しては,緊急時に十分に措置できる医療施設で,がん化学療法に十分な知識と経験を持つ医師に,本剤の有効性・危険性を十分に聞き・たずね,同意してから治療を受けなければなりません。
使用上の注意 - タキソテール注
一般的注意
*ドセタキセル水和物(タキソテール注)の添付文書による
(1)使用してはいけない場合……重い骨髄機能抑制/感染症の合併/発熱があり感染症が疑われる人/本剤の成分またはポリソルベート80含有製剤に対する重いアレルギーの前歴/妊婦または妊娠している可能性のある人
(2)慎重に使用すべき場合……骨髄機能抑制/間質性肺炎,肺線維症/肝機能障害/腎機能障害/浮腫(むくみ)のある人/妊娠する可能性のある人
(3)妊娠・避妊……(1)妊娠する可能性のある人は原則として使用してはいけません(妊娠の維持,胎児の発育などに障害を与える可能性があります)。納得したうえで,やむを得ず使用するときは避妊を徹底してください。使用中に妊娠が確認された場合・疑われた場合はただちに中止します。
(4)外国での報告……(1)本剤の1回使用量を通常100mg/m2としている欧米では,浮腫(むくみ)の発現率・重篤度が高いとされています。浮腫は下肢からおこり,3kg以上の体重増加を伴う全身性のものになる場合があります。本剤を中止すると徐々に軽快します。
(2)肝機能異常のある人が本剤を使用すると,Grade4の好中球減少,発熱を伴う好中球減少,感染症,重い血小板減少,重,口内炎,皮膚剥離を伴う皮膚症状などが認められており,治療関連死の危険性が増加すると警告されています。
(5)その他……
・〈授乳婦→回避・授乳中止〉〈小児→未確立〉
・感染症,出血傾向……使用によって,感染症,出血傾向の発現または悪化がおこりやすくなるので,状態に十分注意してください。
・性腺への影響……小児および生殖可能な年齢の人が使用すると,性腺に影響がでることがあります。処方医とよく相談してください。
・頻回に検査……骨髄機能抑制などの重い副作用がおこることがあるので,頻回に血液,肝機能,腎機能などの検査を受ける必要があります。
副作用の注意
重大な副作用
(1)白血球減少,好中球減少,血小板減少,汎血球減少などの骨髄機能抑制がおこることがあります。
(2)呼吸困難,気管支けいれん,血圧低下,胸部圧迫感,発疹などのショック症状・アナフィラキシー様反応がおこることがあります。
(3)黄疸,肝不全,AST・ALT・AL-Pの著しい上昇などの肝機能障害がおこることがあります。
(4)急性腎不全などの重い腎機能障害がおこることがあります。
(5)間質性肺炎,肺線維症がおこることがあります。
(6)心不全がおこることがあります。
(7)播種性血管内凝固症候群(DIC)がおこることがあります。
(8)腹痛,吐血,下血,下痢などを伴う腸管穿孔,胃腸出血,虚血性大腸炎,大腸炎がおこることがあります
(9)腸閉塞がおこることがあります。
(10)呼吸障害などを伴う急性呼吸窮迫症候群がおこることがあります。
(11)膵炎がおこることがあります。
(12)皮膚粘膜眼症候群(スティブンス−ジョンソン症候群),多形紅斑などの水疱性・滲出性皮疹が現れることがあります。
(13)心タンポナーデ,肺水腫,緊急ドレナージを要する胸水,腹水などの重い浮腫・体液貯留が報告されています。
(14)心筋梗塞,静脈血栓塞栓症が報告されています。
(15)敗血症,肺炎などの感染症が報告されています。
(16)意識障害などを伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)がおこることがあります。
(17)その他,重い口内炎などの粘膜炎,血管炎,末梢神経障害,四肢の脱力感などの末梢性運動障害などが報告されています。
その他副作用
(1)おこることがある副作用……食欲不振,悪心・嘔吐,下痢,腹痛,腹部膨満感,便秘,しゃっくり,舌炎,口内乾燥,口内炎,便潜血,胃・十二指腸潰瘍,食道炎/アレルギー症状(発赤,かゆみ,潮紅など)/脱毛,皮疹,色素沈着,爪疾患(爪剥離,変形,変色,爪下出血,爪下血腫,爪下膿瘍など),
皮膚剥離,手足症候群/頭痛,意識喪失,見当識障害,めまい,昏迷,不眠,傾眠/難聴,羞明,視力異常,視覚障害(閃光,光のちらつき,暗点),流涙,涙道閉塞,耳鳴り,味覚異常/筋肉痛,関節痛,筋力低下,脱力感,背部痛,けいれん/
血尿,乏尿,頻尿/不整脈,動悸,頻脈/呼吸困難,咽頭炎,せき,血痰/
全身倦怠感,発熱,むくみ,静脈炎,疼痛,胸痛,全身痛,熱感,腰痛,鼻出血,ほてり,脱水
(2)検査などでわかる副作用……タンパク尿,BUN・クレアチニン上昇,尿糖,カリウム・ナトリウム・カルシウムの異常/AST・ALT・AL-P・γ-GTP・LDH・総ビリルビン上昇/血圧低下・上昇/総タンパク・アルブミン・A/G比・CK異常
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