167 :田舎獣医:2010/11/16(火) 05:42:01 ID:H6d8z3EC0
おはようございます
お約束どおり、「カナダのアザラシ猟」について、駐日カナダ特命全権大使閣下から、
お話をうかがうことができましたので、さっそくご報告することにします
まずはアザラシ猟の必要性について、
“狩猟と漁労は、現在でも多くのイヌイット族に新鮮な蛋白質とミネラル・ビタミンなどを供給しています
特に、厳冬期の12〜2月にかけては海も氷結して漁に出られないために、干し肉にしたアザラシ肉は
イヌイット族の生命を維持するために欠かせないものです”
以降は大使館付獣医師のドクトルGが具体的に説明してくれました
”反対運動家は、一面の雪原の上に血まみれの死体が積み重ねられているという構図を好んで使います
でもよく考えてみてください、イヌイットの人たちはほぼ半年以上の期間をまかなうための「食料」を
真夏の晴れ間の数日間で準備しておかなければならないのです”
”日本人の平均的な豚肉消費量はどれくらいですか?”
約20kgくらいでしょうね
”それでは平均的な4人家族の家の前全てに毎年、豚が頭を落とされ内臓を取り出された姿で
届けられていたらどうでしょうか? マンションの廊下にずらっとCarcase(枝肉)が並んでいたら、
ヴェジタリアンでなくても「Cruelty scene(残虐な光景)」と言うに違いありません
実際にはその肉は、それぞれの家庭で食べつくされてしまうのにです”
”1970年代から80年代にかけて、いわゆる「動物愛護運動」の高まりを受けて、イヌイット族に対して、
アザラシの捕獲を禁止したところ、アザラシが増え過ぎてしまい、増えたアザラシがタラをどんどん食べ過ぎるために、
タラが激減し、結果的に昔約200万頭いたアザラシが現在50万頭くらいにまで減少してしまいました
もちろん、この「アザラシの大量餓死」については、どこの動物愛護団体も「Ignore(知らん顔、無視)」
を決めつけています”
168 :田舎獣医:2010/11/16(火) 05:43:09 ID:H6d8z3EC0
ここでまた大使閣下が話に入ってこられました
(どうも私は大使閣下と相性が良いようです)
”私たちは、Native-Canadianの文化と生活様式を尊重しています、真夏に狩ったアザラシを、
丸一年かけて食べきって、翌年の狩猟シーズンを迎えるということは、私たちがカレンダーを
めくるのと同様な生活習慣であり、これを外部から止めさせることは文化的な「Aggression(侵略)」
であると考えます”
”もし今、アザラシ猟を禁猟にした場合、イヌイットの人たちは長い冬の間、何を食べて過ごせと
言うのでしょうか? ハムやソーセージですか? それを買う現金はどこにあると言うのですか?”
またまたドクトルGが解説してくれました
”アメリカは、アラスカのエスキモーに対して、徹底したAssimilation Policy(同化政策)をとりました
具体的には「イグルー」とよばれる毛皮や圧雪ブロックで造られた「Snowhouse」から、
メインランドと同様の「ツーバイフォー」住宅への半強制的な転居や、アザラシ肉から牛肉・豚肉への
強引な転換を図ったのです・・・その結果は悲惨なことになりました
何千年もアザラシ肉をメインの蛋白源としてきたエスキモーの人たちにとって、牛肉・豚肉のように
PUFA(saturated fatty acid:飽和脂肪酸)の多い肉の摂取は血中コレステロールの急上昇を招き、
それまでなかった心筋梗塞や脳卒中による死亡者が激増し、結果的にエスキモーの人たちの
平均寿命を低下させることになってしまったのです”
”そして、「ジャンク・フード」の味を覚えた若者たちは、現金収入のためにアザラシの密猟を
平気で行うようになってしまい、エスキモーの伝統的文化と社会秩序は完全に崩壊してしまいました”
169 :田舎獣医:2010/11/16(火) 05:44:15 ID:H6d8z3EC0
またまた大使閣下のお話です
”連邦政府は、先住民であるイヌイットの人たちの生活文化も人権の一部と考えています
ですから、アザラシ猟がイヌイットの人たちの生活に欠かせないものであるかぎり、
どんな外圧があろうとも、政府は国民の人権を守ります”
”それはそうとして”とドクトルGは声をひそめて話を進めました
”実際には、仔アザラシの毛皮は、大きさの点でも、品質の点でも、ミンクやテンに比べると
「2nd-3rd Grade(2級から3級品)」の扱いを受けるため、「Commercial hunting(商業的な狩猟)」には
なかなかなりにくいのが実情です”
”ところがその仔アザラシの毛皮を買い集めている業者があります、ほとんど全てが中国系の会社です
彼らが仔アザラシの毛皮を買い集めてどうするかわかりますか?”
いや、想像もできませんね
”それも当然のことです、彼らはこの毛皮を、よりによって「フェイク・ファー」のパーツとして使っているのです”
”化学繊維や羊毛を材料にしたフェイク・ファーでは、どうしても首筋に「Itchiness(チクチクムズムズするかゆみ)」
がさけられません、そこで部分的に仔アザラシの毛皮を使用して着心地を良くしているのです”
でもそれじゃ「Fake fur」どころか「Fake-Fake fur」じゃありませんか?
”メーカーサイドの主張では、仔アザラシの毛皮の使用比率は、製品全体の1%未満なので、使用の表示は義務ではない
ということなのだそうです”
”しかしながら、少なくとも「動物愛護、毛皮反対」というオピニオンでフェイク・ファーを身につけている人は、
そのコートが「100%Seal-Free(アザラシの毛皮を全く使っていない)」であることを確認するべきでしょうね”
170 :田舎獣医:2010/11/16(火) 05:46:04 ID:H6d8z3EC0
最後の「Fake-Fake fur」の話は衝撃的でした
聞くところによると、中国産「ニセ・フェイク・ファー」の90%以上が日本向けの「商品」になるそうです
毛皮と羊毛の鑑定法は実に簡単です、ただし検査に使用する薬品に劇薬が含まれていますので、
親しい獣医師がいれば、「こんな姿になっちゃった動物でも診てもらえますか」といったように話を持って行けば
大丈夫なのではないでしょうか?
「フェイク・ファー」とラベルに書かれているコートを買って、
「ワタシ、動物愛護精神が強いから、毛皮なんて着られないの」
なんて言っている貴女! そのコートには、本当に一片の毛皮もないと言い切れますか?
もしかすると、貴女が仔アザラシの毛皮つきのコートを買ったために、来春もまた
「仔アザラシの毛皮剥ぎ」が1頭分増えるかもしれないのです