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先日のブログ記事 「愛すべき無用の長物」 たちに意外なリアクションをいただいた。
よーするに 「マルチトラックレコーディングのやり方がよくわからん」 と言うこと。
(かなりアバウトだが)
マルチトラックレコーディング とは、その名のとおり、
通常のステレオ (2トラック) 一発録音とは異なり、
3トラック以上を一発録音、あるいは複数回にわたってオーバーダビングすることと解釈できる。
そしてマルチトラックレコーディングを行うためには、
●マルチトラックレコーダー (=MTR)
もしくは
●DAW+オーディオインターフェース
が必要となる
さらに、入力信号を整理し、よりよいモニター環境を構築するためには
外部ミキサーがあった方が望ましい。
現在、MTRの主流は 「ミキサー一体型」 であり、
DAW+オーディオインターフェース にも ソフトミキサー が装備されているので、
必ずしも外部ミキサーは必須ではないが、少なくともオイラ個人的には
外部ミキサーとの併用が 「精神的に」 安心する。
さらに言えば、ミキサー一体型MTRは、1〜2人で多重録音する場合は特に気にならないが、
3人以上のプレーヤーが別々のミックスバランスでモニターしたいとなったとき、その対応は困難である。
オイラが考える、もっとも融通の利くマルチトラックレコーディングのプランとは次のようなモノを指す。
・同時録音可能トラックが16トラック以上
・一度に4回線以上のモニターバランスが出力可能
・インプットチャンネルとレコーディングトラックのプレイバックチャンネルが完全独立
この条件を満たす具体的なシステムプラン (接続例) の一案を挙げてみる。
・すべてのインプットをデジタルミキサーの 「表チャンネル」 に接続する
・デジタルミキサーのデジタルアウト (adat) をMTRのインプットに接続する
・MTRのアウトプットをデジタルミキサーの 「裏チャンネル」 に接続する
・ミキサーのコントロールアウトとモニタースピーカーを接続する
ヒジョーに大雑把であるが、オイラが実際にデモレコーディングを行ったときのシステムであーる。
では、このシステムで実際にレコーディングするにはどーしたらいいのか?
と言うワケで、具体的な手順を妄想してみますた。
まずはもっとも単純明快なプラン = マルチトラックの一発録音 の場合
すべての楽器、マイクをデジミキのインプット (表チャンネル) に接続する。
そのインプットの出力先を 「ダイレクトアウト」 にルーティングする。
(このときステレオアウトへのルーティングは外しておいた方がベター。)
デジミキのダイレクトアウトの出力をMTR (DAW) 側のそれぞれの対応トラックに接続する。
(例:デジミキのインプット1chのダイレクトアウト→MTRの1tr)
そしてMTR側のアウトプットをデジミキの裏チャンネル (例:17〜32チャンネル) に接続する。
(裏チャンネルのルーティングはステレオアウトのままでオッケー)
こうすれば、表チャンネルのフェーダーはMTRへの 「送りのレベル」 の調整のみの機能となり、
裏チャンネルのフェーダー (MTRからの返り) でマスターミックスバランスを整えることができ、
さらに言えば、このレコーディング時における裏チャンネルのミックスバランスは、
そのままMTRをプレイバックする際のミックスバランスとイコールになるワケだ。
とは言うものの、これはDAWが浸透していなかった10年前の方法論であり、
現在はDAW側のソフトミキサーが上記の 「裏チャンネル」 の役割を担っているので、
ここまで熟慮する必要性はあまり感じられない。
それではプレーヤーに対するモニターの送りはどーすればいいか?
たとえば [ギター+ベース+KB+ドラム] の一発録りの場合なら、
上記の裏チャンネルのAUX1〜4を使って各プレーヤーの望むミックスをそれぞれ提供すればヨイ。
一般的にレコーディング時のモニターにはヘッドフォンを使用するので、
当然ながらAUX1〜4をヘッドフォンに送るためのヘッドフォンアンプが別途必要である。
(こんなときキューボックスがあるとヒジョーに便利だす)
とまあ、文字で説明すると、ややこしや〜であるが、実際にやってみれば単純明快。
PA経験のある方ならそれほど違和感なく対応できると思われ。
要はデジミキの表チャンネルがPA時の [トリム] の役割で、
裏チャンネルでいつものPAを行っている、と考えればわかりやすい。
さて、問題となるのは オーバーダビングを多用する多重録音 の場合だ。
特に録音トラックに限りのある単体MTRを併用するときは要注意。
つーか、事前に計画的な録音プランを立てることが必須となる。
たとえば録音トラックが8トラックしかないのに、
ドラムセット (マルチマイク)、リズムギター、ギターソロ、ベース、KB、
リードボーカル、コーラス等を録りたいと思ったら、
当然いくつかのトラックをピンポンするか、あるいは予めミックスした状態で録音しなければならない。
(こーゆー心配をしないためにも、これからは録音トラック無制限のDAWを使用することを推奨するズラ。)
10年前の 「常識」 を言えば、この場合も 「裏チャンネル」 を主眼に置くことは変わりないが、
表チャンネルからMTRへの 「送り」 は 「ダイレクトアウト」 ではなく
「バス (あるいはグループ)」 を活用する点が異なってくる。
さらにピンポンも必要になってくると、裏チャンネルのルーティングにも 「バス」 を活用することになり、
ハッキリ言ってミキサーを使い慣れていない方にはかなり敷居が高くなってしまう。
またプレーヤーへのモニターの送りも、裏チャンネルのAUXだけでは対応できず、
表チャンネルのAUXも駆使することになり、ルーティングはヒジョーに複雑怪奇となる。
残念がらオイラ程度の文才では 「文字だけ」 で説明するのはほとんど不可能。
だから悪いことは言わない。
一発録音でオーバーダビングの予定がない場合ならいざ知らず、
多重録音を駆使して録音トラックが24以上に及ぶ恐れがある場合は、
単体MTRよりDAWを使う方が絶対安心だ。
・・・と、ここまで書いて集中力が低下してきたので、本日のところはこれにて終了。
果たして続きはあるのか?
GOD ONLY KNOWS・・・
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