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3月15日日曜日、チネチッタにて。 ゴールデングローブ賞の授賞式の時、この映画を知った。 主演のメリル・ストリープが「マンマ・ミーア」でのミュージカル部門での主演と「ダウト」でのドラマ部門の主演でダブルで主演女優賞にノミネートされていた。 さらに助演男優賞に神父様役のフィリップ・シーモア・ホフマンが、助演女優賞には若いシスター役のエイミー・アダムスと黒人生徒の母親役のヴィオラ・デイビスの2人が、そして脚本賞にもノミネートされていた。なんてゴージャスなんだろうと思った。 この作品はもともとは舞台劇。トニー賞と、ピューリッツアー賞を同時受賞した舞台劇を原作者のジョン・パトリック・シャンレー自身が映画化した。 善良や正義が深く掘り下げされ、観る者を人間の心の闇へと誘う。 原作を読んでみたい。 メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマンの鬼気迫るセリフ劇に引き込まれた。 時代は1964年、新しい時代に則していこうとする神父と、古い価値観から逃れられない厳格な校長の揺るぎない信念と信念のぶつかり合いに圧倒された。 2人とも聖職者なのに相手の立場に立つという想像力が生まれる余地はない。さらに「悪」から生徒を守るためには「神をもあざむく」と言い切る校長。 私がカトリック学校で過ごしたのは1960年〜の12年間。 日本のカトリック学校でも聖職者と教師・生徒・父兄の間で、同じような葛藤があったのではないかと思う。 テレビが普及し始め、自由な空気がカトリック学校にも入り始めたあの頃、厳しさだけでは生徒をコントロールできなくなってきていただろう。 先生方も信者でいらしたから教会の方針を理解して指導に当たられたとは思うが・・・。 そして校長様でもあられた神父様の権力は絶対であった。 神父様とマ・スールの間であのようなやりとりがあったかもと想像したりした。 舞台のカトリック学校は小学校だった。時代も同じでまるで自分の小学生時代を見ているようだった。 メリル・ストリープは「マンマ・ミーア」では娘を心から愛する明るい母親役で、唄って踊ってオーバーに演技していた。 「ダウト」ではカトリック学校の厳格な校長役で、いつも難しい顔をしてヒステリックでストイックな演技だった。さすがアカデミー15回ノミネート女優。とても同じ人とは思えない。 エイミー・アダムス扮するシスターの若さゆえの迷いと信ずる純粋な気持ち、生徒の母親を演じるヴィオラ・デイビスの黒人としての苦悩と諦め、いずれも見事。 もちろん4人ともアカデミー賞にノミネートされていた。 ゴールデングローブ賞もアカデミー賞もノミネートだけに終わった。残念。
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映画でマ・スールの姿というと「天使のラブソング」のマギー・スミスのストイックな校長先生が「まさに!」という印象が強かった。
小学校から12年間カトリック校という環境は成長すると共に疑問も持ちながらも、今では懐かしく、大切な宝物。
メリル・ストリーブの表情を見ただけでも、この映画は観てみたい!!と思わざるを得ない。(*^^)v
[ mariko.w ]
2009/3/17(火) 午前 9:42
「天使のラブソング」は楽しくて軽い映画よね。「ダウト」は重い・重い・重い〜。人間性と人間性のすさまじいぶつかりあいよ。
日本でも文学座が上演しているんですって。これも観てみたいな。
小学校時代はカトリック学校の環境にみじんも疑問をいだかなかったでしょ。素直で純真だったのね。
2009/3/18(水) 午後 3:12
”こんな記事〜”から来ました。
これはものすごく見ごたえある作品でした。
確かに立場上、シスターは厳格にしなければならなくもありました。
でもあのストイックさに彼女自身苦しんでいたようにも思えますね。
そうなのですか。日本でも同じような感じだったのですね。
TBさせてくださいね。
2009/3/24(火) 午後 10:11
ご訪問ありがとうございます。
私も期待通りの映画でした。
小学生の頃はマ・スール(シスター)の厳しさを疑問もなく感じていましたが、中高生になると反感を持ったものです。
メリル・ストリープはシスターの心の葛藤を素晴らしい演技で演じていましたね。
2009/3/26(木) 午後 6:21
くるみ地方では公開されなかったので、DVD観賞となりました。
DVD特典では主要キャスト4人のトークなどもあり
作品や内容、役柄に対しての話を興味深く楽しむことができました。
観る側に委ねるタイプな作品で・・・観た方次第でいろんな意見が出そうですね。
アカデミー賞ノミネートキャストだけあり、キャスト同士の競演は息呑む感じでした。
2009/12/10(木) 午後 9:24