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カメラ修理屋の気まぐれ雑記帳
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ライカⅢfのフィルムインジケーターの話を、
FC2ブログの方へ書いてみました。
そちらの方にもコメントをよろしくお願いします。




近々、ブログを移行しようと思っていますので、
その際には、またこちらで告知しますね。


.

ズミクロン35mm 7枚玉





ズミクロンの35mmは、
時代によってレンズ構成も変わり種類も多いですが、
1979年頃に発売された7枚玉と言われているものは、
写りが良くて評判の良いレンズのようです。


イメージ 1




しかし、分解する者にとっては、チョッと残念なレンズです。
外観は全て金属製なのですが、
レンズが嵌っている中身の鏡筒は、プラスチック製です。

イメージ 2

絞り羽根を止めてある穴まで一体のプラスチックで作られていて、
そこへ金属製のヘリコイドを接着してあります。


絞りのクリックの部品も簡素化されていて、
プラスチック鏡筒に穴を開けてバネを入れてボールをはめ、
クリックを作る凹の方までプラスティックで出来ています。
黄色っぽいプラスチックにクリックの凹が開けてあり、
見難いですが、矢印の先にクリックボールが見えます。

イメージ 3


凹のあるプラスチックにある穴は、
外周にある金属製の絞りリングを止めるネジ穴です。
中がプラスチックと知らずにネジを強く締めると、
当然、ネジ穴をすぐに舐めてしまいます。


このレンズが発売された1979年というのは、
ライツが経営困難になりスイスのウィルド社に買収され、
1978年にライカM4-2を発売するまでの3年間、
M型ライカの生産を打ち切っていた時代の後です。
M4-2も、M4に比べるとコストダウンが見られますが、
このレンズも鏡筒部分をプラスチックにして、
一体どのくらいのコストダウンが出来たのでしょう。
現在のAFレンズなど殆どがプラスチック製ですから、
耐久性には問題は無いと思うのですが、
高価なライカのレンズと思うと、チョッと残念でなりません。


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埃だらけのライカM4





以前にも書いたような気がしますが、
ライカをお使いになっている方の一部には、
「カメラは道具だ、撮ってなんぼ、私は磨いたりはしない」
という方がいらっしゃいます。
しかし、忘れていけないのは、
カメラは時計と同じ「精密機械」だということです。
少しの埃でも故障することがあるのです。

今回修理を請けたライカM4も、
外観からして相当汚れていました。
そして上カバーを開けたとたん、
埃だらけで思わず「うわっ」と声が出てしまいました。

イメージ 1


シャッターが動かなくなったそうですが、
これでは動かなくなって当然のような状態でした。
一体、どうしたらこんなに埃が入るのでしょうか。

修理と言うよりも、
分解しつつ各部の掃除、という感じになりました。

イメージ 3




もちろんファインダーの中も埃が入っていますので、
分解してクリーニングをします。

イメージ 4



最初ファインダーを覗いた時に見えたゴミ状の物は、
全てがゴミではなく、
ブライトフレームのバルサム切れもありました。

イメージ 2

ここまでバルサムが切れているのも珍しいのですが、
なんと、左下の部分はフレームガラスが欠けて無くなっています。
これは自然に起こることではありませんので、
以前の分解時に、何かしようとして割ってしまったようです。
バルサムが切れた原因も同じかもしれません。
しかし、一体何をしようとしたのか不可解です。
M3のフレームは部品があるのですが、
M2やM4のフレームは手持ちがありません。
このまま使っていただくしかありませんね。


今回のM4は、結構手荒く使われていたようですが、
また中身も手荒く扱われたようで、困ったものです。
カメラをお使いになる方は、
ぜひ、カメラは精密機械だということをお忘れなく。


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スーパーネッテル




ツアイスイコンが戦前に作った、
スーパーネッテルの修理が来ました。


イメージ 6



戦前のツアイスのカメラには、
コンタックス・ティナックス・ネタックス・スーパーネッテルと、
似たような名前のカメラが多くて紛らわしいですね。
このカメラは、
コンタックスを蛇腹の折り畳みカメラにしたようなカメラで、
シャッターも、基本的には同じ構造です。
ということは、
シャッターリボンが切れやすいのも同じですね。

イメージ 7



リボンが切れたのは仕方が無いことですが、
またもやリボンがオイルでベタベタです。
コンタックスⅡの時と同じ人がやったのか?
と思ったのですが、もっと酷いことになっていました。
内部の可動部分全てが、オイルでベトベトでした。

巻き上げ軸の部分など、
普通はグリスを入れるはずですが、オイル漬けです。
きっと、分解せず外からオイルを注したのでしょう。

イメージ 8



ベトベトになったギアやネジを外して、
オイルを拭いてクリーニングします。
余計な作業ですね。

イメージ 1



スローガバナーもベトベトでした。
ガバナーが付いているボディー側までベトベトなので、
全体をベンジンで洗って注油し直しました。
これでやっと新しいシャッターリボンに交換できます。

イメージ 9



ベタベタだったスローガバナーもスッキリ!

イメージ 2



今回、シャッターリボンがオイルでベタベタだったのは、
シャッタードラムに付け過ぎたオイルが伝わったようです。
普通、オーバーホールはグリスアップをするのが仕事ですが、
今回は反対に、オイルを落とすのが主な作業になってしまいました。
せっかく分解したのなら、ちゃんと適量を注油しましょう。
「ぼ〜っと注してるんじゃね〜よ!」(チコちゃん風)


このカメラの距離計プリズムは、上カバーの下にあります。
そのため、ファインダー横に縦に付いたプリズムで、
下から距離計窓へ光路を持ち上げています。
基線長は、標準レンズだけなので短めですね。

イメージ 3




戦前のツアイスのカメラは、
革とボディーの間にボコボコした凸が出ることが多く、
「ツアイスいぼ」とか言われてしまっていますね。
中の真鍮が腐食して緑青を吹いてしまうのです。
このカメラにも出ていましたが、特に前蓋が酷い。

イメージ 4



これは頼まれた仕事では無いのですが、
気になるので革を剥がして貼り直します。
革を剥がすと案の定、うわぁ・・・

イメージ 5



大きく凸になっていると革が凸状に伸びてしまっているので、
完全にフラットには出来ないのですが、
このくらいならマシでしょう。

イメージ 10




レンズシャッターもそうですが、
とにかくオイルを差しまくる人には困ったものです。
久しぶりに、
コンタックスやスーパーネッテルのリボン交換をしましたが、
やはりライカの幕交換に比べると面倒ですね。
まあ、ライカ程の数をやっていないので、慣れもあるのでしょう。

ヤフーブログの「ナイス」が無くなってから、
記事へのコメントが少ないと、
このブログをご覧になっている人が減ってしまったのでは?
と心配になってしまいます。
ヤフーから他のブログへ移行した人も多くなっていますし、
何だか落ち着きません。
移行したら、もっと閲覧者が減りそうな気もしますが、
暇を見て、そのうち私もどこかへ移行しようと思っています。


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Contax の憂鬱





コンタックスⅡの修理が来ました。
このカメラで一番多い故障は、シャッターリボン切れです。
今回も、シャッターリボンが切れているようでしたので、
早速分解してみたら、なんと切れたのではなく、
リボンを通す幕の穴からリボンが抜けていました。
それもそのはず、リボンが油でベタベタです。
接着剤で止めていたリボンに、
油分が染み込んで接着剤が溶けて外れてしまったのです。

どうもコンタックスのリボン交換する人達の中には、
構造を理解していない人が結構いるようです。
以前も書きましたが、
先幕を通している金具のことろは、
リボンとある程度のフリクションが無いといけません。
ですから、ライカ用のリボンは使えません。

イメージ 1


スローシャッターの時には、
先幕が上まで上がってロックされた後に、
後幕の方はどんどん巻き上げられて行くので、
この金具とリボンの滑りが良いと、
スローシャッターにする時の巻上げが軽くなります。
そこでリボンにオイルを塗ってしまったようです。
しかし、レリーズを押してシャッターが走り始める直前に、
先幕は、固定していたロックが外れます。
この金具とリボンのフリクションが無いと、
シャッターが駆動する前に先幕が落ちてしまいます。
また、幕の走行中にスリット幅が変わってしまったりして、
正しいシャッター速度が出ません。



また、戦前のコンタックスをやっていて、
面倒なのはシャッタードラムのテンション調整です。

イメージ 2


シャッターのテンション調整は、
この小さなネジを巻き上げてドラム内のバネを巻いて行いますが、
あまりにネジが小さく、しかも回し難い場所にあります。
しかもライカ等に比べるとバネを強く巻くので、
少しでも回すマイクロドライバーが穴からズレると、
「バビュン!」と言って元に戻ってしまいます。
しかも、せっかくテンションを合わせたのに、
外周にある逆C板でネジをロックしようとしても、
ドライバーの先がネジ穴の左右からチョッとでも出ていると
ロック板が入ってくれません。
ドライバーを少し横に動かすつもりが滑って
「バビュン!」・・・ (TT)

何でこんなやり難い方法にしているのでしょうね。
前の人も散々苦労したようで、周りがギタギタです。


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