ガウスの歴史を巡るブログ(その日にあった過去の出来事)

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 今日は、昭和時代中期の1950年(昭和25)に、世界平和擁護大会常任委員会第3回総会で原爆禁止の「ストックホルム・アピール」が採択された日です。
 ストックホルム・アピール(英語: Stockholm Appeal)は、1950年(昭和25)3月にスウェーデンのストックホルムで開催された、平和擁護世界大会(World Congress of Partisans of Peace)第3回常任委員会(72ヵ国の平和団体代表が参加)で採択され、世界の人々に署名を求めたアピールでした。
 1949年(昭和24)9月、ソビエト連邦による原爆保有声明が出され、翌年1月、ハリー・S・トルーマン アメリカ合衆国大統領はこれに対抗し水爆製造命令を出すなど、米ソを中心とした核軍備競争が拡大し、国際緊張が高まっていました。
 その中で、世界平和委員会 (11月に世界平和評議会と改称) の議長だったフランスのフレデリック・ジュリオ・キュリー(ノーベル物理学賞受賞者)が呼びかけ人代表となり、ジェルジェ・アマード(ブラジルの小説家)、ルイ・アラゴン(フランスの詩人)、マルク・シャガール(ロシアの画家)、モーリス・シュバリエ(フランスのボードビリアン)、フランク・マーシャル・デイビス(アメリカのジャーナリスト、詩人)、デューク・エリントン(アメリカのジャズ・ピアニスト)、リオネル・ジョスパン(フランスの社会党政治家、後首相)、トーマス・マン(ドイツの小説家)、イブ・モンタン(フランスの歌手)、パブロ・ネルーダ(チリの詩人)、ノエル・ノエル(フランスの映画俳優)、ジェラール・フィリップ(フランスの映画俳優)、パブロ・ピカソ(スペインの画家)、ジャック・プレヴェール(フランスの民衆詩人)、ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(ソ連の作曲家)、シモーヌ・シニョーレ(フランスの映画女優)など、世界を代表する学者・文化人・芸術家が呼びかけ人となります。
 その内容は、(1) 原子力兵器の絶対禁止、(2) 禁止のための厳重な国際管理の確立、(3) 最初に原子力兵器を使用する政府の戦争犯罪者としての取扱いなどで、世界の人々に署名を呼びかけ、合計約5億人を集めたとされています。
 その後、1951年(昭和26)2月の東ドイツのベルリン、1953年(昭和28)6月のハンガリーののブダペスト、1955年(昭和30)1月のオーストリアのウィーンと、核兵器の廃絶と話し合いの平和を柱とする全世界へのアピールを発表し、1950年代の世界平和運動の推進力となりました。アメリカが朝鮮戦争(1950〜53年)において、「この運動のために朝鮮戦争で核兵器を使うことができなくなった」と言われるほどの大きな影響を与えます。
 日本では、1950年(昭和25)2月に平和擁護世界大会委員会書記局から、日本の「平和を守る会」あてに第3回常任委員会出席通知が送られ、日本代表として大山郁夫・金子健太・川端康成の3人の派遣を決めたものの、連合国軍総司令部(GHQ)から渡航許可が得られず、出席は断念されました。しかし、「平和を守る会」と民主主義擁護同盟は同年3月17日に、「平和と独立のための講和促進運動」を3ヶ月間(4月1日〜6月30日)取り組み、「ストックホルム・アピール」署名(700万人以上目標)をおこなうことを決めて呼びかけます。その結果、多くの著名人はじめ、総計6,392,805筆が集められました。
 尚、「ストックホルム・アピール」と呼ばれるものは、1954年(昭和29)の世界平和評議会第6回大会で採択された「西独の再軍備、NATOの原子力兵器使用決定、東南アジア条約機構の結成に反対」のものがあり、これも全世界で5億人以上の賛成署名を集めています。

〇ストックホルム・アピールに署名した日本の著名人

学者−安倍能成(学習院学長)、本多光太郎(物理学者)、志賀潔(赤痢菌発見者)、伊東忠太(芸術院会員)、大熊喜邦(芸術院会員)、藤村作(東大名誉教授)、末川博(立命舘学長)、阿部次郎(東北大教授)、城戸幡太郎(教育学者)、坂田昌一(物理学者)、上原専禄(一橋大教授)、北沢新次郎(早大教授)、山内義雄(早大教授)、務台理作(教育大教授)
画家−石井柏亭、有島生馬、正宗得三郎、伊原宇三郎、硲伊之助、岡本太郎
音楽家−信時潔
詩人−土井晩翠、西条八十
評論家−長谷川如是閑、中島健蔵、柳田謙十郎、小牧近江
作家−川端康成、長與善郎、井上友一郎
宗教家−来馬琢道、阿部行蔵、赤岩栄
映画人−田中絹代、原節子、高峰秀子、山岡五十鈴、五所平之助、山本嘉次郎、吉村公三郎
芸能人−徳川夢声、古川緑波、三遊亭圓歌、桂文楽
俳優−辰巳柳太郎
国会議員−中島守利(自由党)、堀川恭平(民主党)、石田一松(民主党)、深川タマエ(民主党)、木内キヤウ(緑風会)、宮城タマヨ(緑風会)、大石ヨシエ(社革党)、米窪満亮(社会党)、山口シヅエ(社会党)

〇「ストックホルム・アピール」(全文) 1950年(昭和25)3月19日採択

<英語の全文>

We demand the outlawing of atomic weapons as instruments of intimidation and mass murder of peoples.
We demand strict international control to enforce this measure.
We believe than any other government which first uses atomic weapons against any other country whatsoever will be committing a crime against humanity and should be dealt with as a war criminal.
We call on all men and women of goodwill throughout the world to sign the appeal.

<日本語訳>

われわれは、人民にとっての恐怖と大量殺害の兵器である、原子兵器の絶対禁止を要求する。
われわれは、この禁止措置の履行を確保するための、厳格な国際管理の確立を要求する。
われわれは、どのような国に対してであれ、最初に原子兵器を使用する政府は、人道に対する罪を犯すものであり、戦争犯罪者として取り扱われるべきであると考える。
われわれは、世界中のすべての善意の人々に対し、このアピールに署名するよう求める。

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