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淵の王以来の舞城王太郎さんの小説。ジャンルとしては恋愛小説なのだろうか。ややホラーっぽさも同居している。本書は3編の小説で構成されている。 最も印象に残っているのは、「ほにゃららサラダ」かな。美大生の恋愛模様と将来についての話で、私の人生と微塵もリンクしないし、オーバーラップしないけれど、何というか若かりし頃(20年!も前のこと)を思い出したりもした。 将来への期待と不安。根拠のない自信と劣等感。他者と比較することで得られる充足と絶望。こんな感じで、多くの人が思い悩んだであろう、その頃のことを描いている。 とはいえ、40歳に突入した私には、思い出しても、すっかり風化してしまった感性だと思い知らされる結果になってしまった。もうあの頃には戻れないのはもちろんのこと、あの頃の感覚すら鮮明には思い出せないほど、歳をとってしまったのだ。寂しいものだ。
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で完成させ...


