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2019年も読書感想文メインです。たぶん。

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出生前診断について

久しぶりに読書感想文以外のことについて書きます。

NHKスペシャルとして2012年9月16日に放映された出生前診断 そのとき夫婦はを見た人も結構いると思います。

出生前診断それ自体は決して新しい技術というわけでもないのですが、米Sequenom社が次世代シーケンサーを用いて、妊婦の血液に含まれる胎児の微量のDNAを解析し、99%の精度でダウン症を判定できる技術が開発されるなど、技術革新があり、正確性の高い技術として脚光を浴びつつあるという背景があります。

しかしながら、技術によって胎児に異常があるかどうかは判別してくれますが、最終的な判断、つまり、産むか堕ろすかの判断は夫婦に委ねられます。その時点でものすごく苦しむわけです。

これは重いなと、全く他人事でなくテレビを見てました。テレビでは産む方を選びましたが(そりゃ堕ろす方を選んだ方はテレビに出てくれるわけはない)、その選択が正しかったのかは産んだ後でも悩むことでしょう。

イギリスの事例も紹介されており、やや扇動的に出生前診断による中絶割合が92%である点を報道する記事(こうのとり追って:出生前診断・英国編 妊婦の選ぶ権利尊重, 毎日新聞, 2012年09月06日)もありましたが、実際にイギリスの報告書(PDF)では統計をとった1989年からずーっと中絶選択が9割を維持しています。この事例はダウン症に関連する検査についてです。

興味深いのは出生したダウン症児が増加しているということです。理由は分かりませんが、日本と同様に出産年齢が高くなっているためかもしれません。決して産む選択をする親が増えているというわけではありません。

日本ではこういった統計がありません。きっとあるのかも知れませんが、ウェブ上に公表はされていません。統計がないのは、出生前診断について色々と考える素地がないことを意味していて、そのためにどうしても感情的な議論になってしまいがちなのではいでしょうか。

既に指摘されていることですが、出生前診断に対する非難は欧米と日本では異なります。欧米ではキリスト教を背景とした中絶それ自体を悪とする非難です。他方で日本ではそもそも中絶はほぼ合法状態なので、中絶は必要悪だけれど、胎児に異常があるという理由で中絶するのは間違っているという非難です。

要するに、欧米では中絶問題であり非難する主体はプロライフ団体で、日本では障害者問題であり非難する主体は障害者団体です。

ということで、夫婦がまさしく自分たちの問題として思い悩んでいる背景には、日本の障害者問題があるということになります。ところがここではたと困ってしまいます。ぼくは障害者問題について全く知らない、っていうかほとんど関心がなかったことに気づきました。

障害者問題が、ぼくたちが直面するかもしれない問題という認識がないばかりか、子どもを作る前からちゃんと把握しておかないといけないという当たり前といえば当たり前のことに気付かされたのです。

長くなりましたが、これは次に載せる予定の読書感想文の前置きに相当します。障害者について考えることが非常に大事なのに、そのことにようやく気付かされたということを伝えておきます。

生き物たちは3/4が好き(http://blogs.yahoo.co.jp/gaya1214/57579723.html参照)で初めて知ったのが、「華麗なる"ハクスリー"一族」。せっかくなのでまとめておこう。

一族の始まりは、トマス・ヘンリー・ハクスリー。トマスは、ダーウィンの進化論を擁護し、「ダーウィンのブルドッグ」と呼ばれた。

その孫である、ジュリアン・ハクスリーは、ユネスコの初代事務局長を勤め、世界自然保護基金(WWF)の創設メンバーでもある。

ハクスリー一族で世間的に有名なのは、ジュリアンの弟であるオルダスだろう。小説家として知られ、名著「Brave New World(邦題:すばらしい新世界)」を書いたことで知られている。生命の操作という重たい問題を取り上げたことで、発表から80年近く経った今でも新鮮さがある小説だ。

そして、ジュリアン、オルダスの異母兄弟のアンドリューも有名。神経生理学の権威で、1963年にノーベル医学生理学賞を受賞している。今では有名な神経の生理機構について、革命的な仕事をした。ホジキン-ハクスレー方程式のハクスレーが、アンドリューその人だ。

ちなみにアンドリューはまだご存命とのこと。

小説家のオルダスとノーベル賞受賞者のアンドリューが異母兄弟で、しかもじいちゃんがトマス・ヘンリーというのは、これはもうスゴイ。何より、それぞれが違う分野で超一流で、名を残している。

華麗なるハクスリー一族。他にもこれに並ぶような一族ってあるかなぁ。

っていう話を少し興奮気味に妻に話したら、一言。

「どのハクスリーさんも知らないんだけど・・・。」

・・・。

ですよね。

地衣類について

GWに嫁さんの実家(けっこう田舎)に行ってきた。

嫁さんの実家の街には、不釣り合いなほど立派な科学博物館がある。巨大な恐竜の動く模型、多数の生物標本、電子顕微鏡、簡単な実験器具、レーシングカーのレプリカ、そしてプラネタリウムが常備されている。

子どもがそれなりに大きくなったので、家族でその科学博物館に行ってきた。その時にちょうど特別展示していたのが、「地衣類」だった。

地衣類というのは、聞いたことがあったけれど、あんまり知らなかった。ということで学んだことについてまとめてみよう。

まず、地衣類とはなんぞや。

コケの一種?と思っていたけれど、それは間違い。

地衣類とは、藻類と菌類の複合体なのだ。藻類が光合成をしてエネルギーを作り出し、菌類が木にひっついたりして支えている。お互いに助け合っている「共生」だ。ということでキノコに近い。

地衣類は形状から3種類に分けられる。

葉状地衣類は、その名の通り平べったい葉っぱの形をしている。樹状地衣類は、細いアルファルファみたいにふさふさ生えている。そして痂状地衣類は、べったりと薄いかさぶたみたいになっている。

そして、地衣類は木から栄養を吸い取っているという誤解があって、はがしちゃう人がいるみたい。ところがそんなことはなく、べったりと張り付いているだけだし、木じゃなくてもガードレールとかコンクリート壁にもできる。地衣類は生育が遅く、なかなか大きくならないし、悪さもしないので、そっと見守っておいて欲しいとのこと。

そしてコケと混同される。日本の地衣類には、○○ゴケという名がついているものもあるので、余計に混同されやすい。地衣類研究が遅れていたことの名残であり、明確にコケとは違う。

思い出せば中学生の時の夏休みの自由研究が、「コケの採集」だった。今にして思えば、地衣類も混ざっていたかも知れない。そんなことを指摘されることもなかったし、コケという名前だからコケだとばかり思っていた。

そうそう、日本ではイワタケという地衣類を食べる。高級珍味らしい。ネット販売では100gで1300円だった。そのほか中国では地衣類をお茶にしている。その他に、リトマス試験紙は、地衣類であるリトマスゴケから得られた染料を利用している。

「大地の衣」という美しい日本語の意味を持つ地衣類にもっとスポットライトが当たれば良いなと思う。

GFPとノーベル賞

イメージ 1

先日、ノーベル賞を受賞して欲しい人について書いた。http://blogs.yahoo.co.jp/gaya1214/55090485.html

「下村脩先生。緑色蛍光たんぱく質であるGFP(Green Fluorescent Protein)を発見、分離精製した偉大な方。GFPにお世話になっている人も多いはず。御年80歳なので是非受賞して欲しい。」

まさか下村脩先生が本当に受賞するなんて!

おめでとうございます。

記念にオワンクラゲを載せておきます。

ノーベル賞の季節

今年もこの季節がやってきた。秋の季語になっても良いくらい。

2000年から3年連続で受賞した時代もあったけれど、それからしばらく取れなくなってきた。

そして恒例でトマソン社がノーベル賞受賞者を予想する。これが結構当たらないので、当てにできない。とはいえ、被引用回数を指標にして予想しているので、予想された人はその分野でかなり注目されている者というのは間違いない。

過去、予想された日本人は、以下の通り。

03、04年は、新海征治(化)、西塚泰美(医)、中村修二(物)、十倉好紀(物)

05年は、新海征治(化)、中村修二(物)、十倉好紀(物)

06年は、中沢正隆(物)

07年は、飯島澄男(物)、戸塚洋二(物)

まあ、見事に日本人に関しては一人も的中していない。

そして、今年08年は、審良静男(医)が予想されている。今年も見事に外れました。

さてさて、個人的にノーベル賞を受賞しても良いのにって思う日本人科学者を紹介してみたい。上に登場している人以外にしよう。

まずは有名どころとして山中伸弥先生。言わずと知れたiPS細胞の作成に成功した人。生命科学の常識を覆したということでものすごくその功績は大きいと思う。いずれ取るでしょう。たぶん。

つぎに、下村脩先生。緑色蛍光たんぱく質であるGFP(Green Fluorescent Protein)を発見、分離精製した偉大な方。GFPにお世話になっている人も多いはず。御年80歳なので是非受賞して欲しい。

そして、小川誠二先生。今では病院でもよく使われているMRI(磁気共鳴画像法)の基本原理を確立した人。ノーベル医学・生理学賞の次くらいに権威あるガードナー国際賞を03年に受賞している。御年74歳なので、これまた受賞して欲しい。

さいごに、伊藤正男先生。日本の脳科学のパイオニア。特に小脳についての世界的な権威。伊藤先生も御年80歳。師匠のエックルス先生もノーベル賞をもらっているので、師弟での受賞となって欲しい。

科学的な内容に深く踏み込んでいないので、具体的な業績とか成果については、興味のある人は調べてみて下さい。物理関係はちょっと疎いので、紹介できなかった人もいるでしょうが、そこはご容赦くださいね。

おまけに一句。

ノーベル賞 今年も期待 させられて・・・

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