序
TPPは資本主義の効率を最大化するためのルールTPP参加がいよいよ現実味を帯びて来ました。
多くの人は,関税撤廃で国内農業がたちゆかなくなるかもしれないけれど、貿易立国の日本にはメリットが多いのではないか?というように農業問題以外は漠然ととらえているのだと思います。
TPPは、資本主義社会の経済効率を最大化するためのルールだと考えればわかりやすいと思います。 短絡的な表現をすれば,マネーゲームの効率を最大化するためのルールです。
資本主義は、投下資本に対するリターンを最大化することを唯一絶対の目的とするシステムですから、要するにお金の総量が増えればいいわけです。
その意味でなら,TPP参加は正しい選択に違いありません。
そして、純粋な資本主義”国家”という観念的存在がTPPを推進するのは正しい選択でしょう。
しかし、働き食う寝る遊ぶ喜怒哀楽のある”人間”として,国全体でお金が増えればそれでいいのかということは、考えてもいい問題でしょう。
お金の総量は増えたけれど,健康を蝕む食品や産業が増えて、それでいいのか。
お金の総量は増えたけれど,医療サービスを受けられない人が増えて、それでいいのか。
お金の総量は増えたけれど,生態系の破壊が加速して,それでいいのか。
お金の総量は増えたけれど,地域の労働機会が減少して、それでいいのか。
お金の総量は増えたけれど,地域固有の文化が崩壊して、それでいいのか。
お金の総量は増えたけれど,心安まるふるさとが消えてなくなって,それでいいのか。
お金の総量は増えたけれど,人間の精神が蝕まれて,それでいいのか。
そもそも、お金の総量は増えたけれど,大部分の人のお金は減って,それでいいのか。
TPP参加の愚は、民主党政権を選択した大多数の日本人の愚ともいえますが、その大多数の日本人はまともな判断ができる情報も教育も受けていないのですから、大多数の日本人をうらんでもしかたのないことで、日本国という社会構造を根底から変えなければならないのでしょう。
民主党政権誕生時,多くの人が政策を論じ、ブログなどで発信しました。
私の周りにも、民主党を支持し,情報発信に情熱を注ぎ、民主党政権誕生に沸いた善良な方が何人もいましたが,その結果がこれです。
私たちは現在のシステムに従属した運動ではなく、現在のシステムから完全に独立した運動として、自分たちの手で自分たちの社会を創造していかなければならないでしょう。
彼らは、お金の競争に勝つために,ルールを作ります。
であれば私たちは、よりよく生きるために,彼らのルールが及ばない”場”をつくりましょう。
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