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「西洋の紋章では、定番中の定番」 グリッフィンといえば、鷲の上半身に翼とライオンの下半身とを持った怪物。黄金を好んで巣の中に溜め込む、ともいわれているけど、それは別のグリュプスだという説もある。 さて、グリッフィンをギリシャ神話の創作物だとするのは後世にでっち上げられた話で、神話のどこを探そうが、グリッフィンなんて出てこない、と言ったら驚くかな? ギリシャ神話を集成した有名なブルフィンチの版には“グリッフィン”の項があるけれど、それ以外はどこをめくってもお目にかかれないのだ。 その代わりやたらと有名で、中世以降の紀行誌、博物誌の類いではよく取り上げられているので、ギリシャ神話の怪物というよりは、ヨーロッパの伝承上の開物といった方が正しいのかもしれない。 このグリッフィン、いったい何処からやって来たものなのかというと、これがまた諸説があって、中世に信じられていたところでは、現在のアフガニスタンに当たるバクトリアに多く住み、“体は八頭の獅子を合わせたよりも大きく、強くて勇敢であり、人馬を喰う。人々はその爪から酒杯を作り、あばら骨から弓を作る”といった話が残っている。アフリカかインドの原典とする説もあるようだ。 例えば、マルコ・ポーロは南洋の島について聞いた話として次のように書いている。 「ある季節になると決まって現れるといわれており、我々が話で知る姿とはまるで異なる。爪で象を摑み上げるほど大きな鷲で、別名ロックという」 つまり、これまた有名なロック鳥がグリッフィンの正体だというわけ。 先に述べたグリッフィンはペルシャに住む巨鳥だとされるが、これもロックと同じ生き物だといえそうである。 じゃあグリッフィンとロックは同じものなのかというと、それもどうやら違うらしい。ペルシャ、古代オリエントでは、おなじみの姿そのままのグリッフィン像がよく用いられている。
でも、それがなぜギリシャ神話に登場したことになってしまったのかは謎で、エキゾチックなものは全部古代ギリシャのもんだ、とヨーロッパの人たちが単純に決め付けたのかもしれない。 まあ、グリッフィン自身にしてみれば、迷惑な話だろうけどね。 |
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日本は
迷信と妄想が大好物!
2013/8/20(火) 午前 7:32