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VOR/DMEは、小型機からエアライン機まで幅広く使用される代表的な航空保安無線施設です。
VORを使って任意の方角へ向かおうとする場合、どのような方法で経路をインターセプトしていくか、ご紹介します。いわばVORの使い方の基礎です。
画像を見ていただきましょう。VORに向かって200°の経路で飛行したいと思います。VORの近くには飛行場があり、滑走路方位が20/02のため方位20の滑走路に向かうためです。
まずVOR計器を200°に合わせます。そうするとVOR計器の指示針が左端を示しました。200°で設定したVOR経路をインターセプトする場合、45°の角度で向かうのが通常です。200°から45°を差し引いた155°の方位でインターセプトすることにしました。
方位を155°に合わせた直後では、(A)の計器の通りまだVOR計器の指示針が左端を示したままです。
そのまま飛行を続けていると、VOR計器の指示針が徐々に中央に寄ってきます。(B)の計器の通り200°の経路が近づいていることを示しています。VOR計器の指示針が中央を示す直前に右旋回して方位200°に合わせます。そして飛行機の方位も200°、VOR計器の指示針も中央を維持していると、VOR計器(C)の通り飛行機はVOR経路200°の方位に向かって飛行していることになります。
これで飛行場滑走路方位20の方角に向かうことができました。ただしここで注意が必要です。滑走路方位20に向かっていることは確かです。でも滑走路に対して中央を飛行しているのか、VORだけでは分かりません。方位200°に向かっていても滑走路の中央から左右にずれているかも知れません。
滑走路を目視することなく滑走路の中央に乗せるためには、さらに精密なシステムが必要です。これがILSです。ILSは滑走路の中央からのずれだけではなく、適正な進入角度をガイドしてくれます。ここではILSの話を詳しくしませんが、VORを知ることによって計器飛行全体の基礎を理解することができます。
なおVORには通常DMEが併設されていて、VOR局からの距離を知ることができます。これも重要な情報で何マイル手前から降下したらよいか教えてくれます。VORを島にたとえてVORを経由しながら飛行する場合も、この距離情報は貴重です。
単発の小型機でもVOR計器は必ず装備されているので、VOR航法は是非覚えたい飛行方式ですね。
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はじめまして。
私はFalcon4.0というコンバット系フライトシムしかプレイしてないのですが、ILSを使った計器飛行がどうにも理解できなくて、ネットを探していたら、こちらのブログにたどり着きました。
とても参考になります。
2011/10/29(土) 午前 7:47 [ atavistic ]